11・28 ブラジルに、安くて良いものはない (2015/11/28)
久しぶりにパウリスタ通り近くの大型スーパーに行く。普段はメルカードやオルガニック市に行くので、この頃スーパーに行くことは滅多にない。 あいにく今日はアメリカのバーゲンを真似たブラックフライデーをこのスーパーもやっていて人で溢れていた。当然のごとくレジも行列状態。よっぽど買い物をせずにそのまま帰ろうか、と思ったが、せめて欲しいコーヒーがあるのかどうかだけでも見てみようと思い直し、コーヒー売り場に向かった。 僕の欲しかったのは、ちょい良いくらいのコーヒー。混ぜ物していないものが欲しかった。ブラジル産のコーヒーは一般販売されている中級クラス以下の多くは混ぜ物がされているらしい。最近のコーヒーが、淹れてもコーヒーの匂いがしないことは随分まえから気が付いていた。しかし、まさか混ぜ物がされているせいだとは思いもよらなかった。 たまたま、日本のお土産を買うのに、どのコーヒーがおいしいか、日系人の友人に聞いたところ、ブラジルの一般販売されているコーヒーは20%程度の混ぜ物がされていることを教えられた。それでも日本でコーヒーを飲むまでは、まさか本当に混ぜ物がされているとは信じられなかった。10月に日本に行って、コーヒーを飲むとブラジルのコーヒーのような不純物の味を感じなかった。なにより香りが良かった。ただ、僕の舌などまったく当てにならないからブラジルの一般販売のコーヒーが実際に混ぜ物をされているのかどうかは僕にはわからない。しかし、ブラジルの一般販売されているコーヒー粉がまずいことは確かだ! だいたい、一般スーパーでコーヒー豆を売っているところを見たことがない。粉ばかりである。粉なら混ぜ物をしていても解らない。ブラジルの食品業界も中国並で金を儲けるためにはなんでもするから、混ぜ物をすることは十分あり得る。以前にも書いたが、20%の混ぜ物はブラジル人の間では常識らしいし・・・。 少々高いコーヒーなら混ぜ物は少ないだろう、と思っていたが、残念ながらこのスーパーには高級品はなかった。500gが10レアル(約330円)以下のコーヒーばかりである。おそらく高いと売れないからおいてないのだろう。このスーパーの客は、下級から中の上級だから、そこそこのものはおいてあると思っていたのだが・・・ ブラジルには安くて良いものなぞないのだ。おいしいもの、質の良いモノが欲しければお金をだすしかない。
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