12・1 黒くなったモレーノ(混血) (2015/12/01)
市営メルカードに魚を買いに行くといつも一緒にバカ話をしていた、モレーノ(混血)がいなかった。他の従業員に聞いてみると「奥さんに捨てられ、故郷のバイアに帰ったよ」という。 すごく気のいい奴で気もあったので非常に残念だった。別の魚屋の日系人の友人に聞くと、別の所で働いているよ、という。 早速行ってみるといた。ブラジル人の言うことは何と当てにならないことか! 「奥さんと別れた、って本当?」 「本当だよ」いつも元気がない。彼のいかにも人のよさそうな丸っこい笑顔が好きだったが、今日の彼の笑顔はしおれたひまわりのように覇気がない。さらに顔の色が黒い! こんなに黒いはずはなかったのに・・・。別の友人のモレーノのことを思い出した。その友人も元気がなくなると顔が黒ずんだものだ。日本人は、元気がなくなったり、病気で体調が悪くなったりすると顔が青くなるが、黒人の血を引く人たちは黒くなるのだ。 魚屋の彼もすっかり元気がなくなりしょぼしょぼ、さらに顔がまっくろになっていた。 「がんばれよ!」と励ますと「ありがとう」と言って力なく笑った。早く元気になってまた、あの人なつこい笑顔を見せて欲しい。
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