12・8栗の季節 (2015/12/08)
つい最近栗を食べたような感じがするのに、はや栗の季節になった。なんと1年の過ぎるのが早い事か。ブラジルでは栗の収穫期は夏である。栗と言うとどうしても秋の食べ物という日本のイメージが強く、なかなかその季節感が抜けない。考えてみれば、日本でも、収穫された栗がちょうど今売られているはずだ。そう考えると、季節が逆なのに同じモノを食べているなんてちょっと不思議な感じがする。 母が、煮たり、クリキントンにしたり、栗ごはんにしたり、よく食べさせられたことを思い出す。故郷高知では、栗焼酎も生産されているほどなので、きっと高知は栗の生産地として有名なのだろう。そういえば母の実家周辺ではいたるところで栗の木をみかけたような気がする。栗ばかりたべさせられたおかげで子供の頃はあまり好きな食べ物ではなかったが、この頃は懐かしく、栗を店頭でみかけると買ってみようかという気になる。 ブラジル人はクリスマスにナッツ類を食べるので、ポルトガルから欧州栗を輸入していたらしい(現在は?)。故橋本梧郎先生著の「ブラジルの果実」(図書館で売られていた古書の中から偶然見つけ購入することができた。ブラジルの果物について調べるときに非常に便利)によると、ブラジルで最初に栽培されたのは欧州栗だったらしい。生産があがらず、今、ブラジルで栽培されている栗の多くは日本栗だそうだ。 ブラジル人は栗のことをカスターニャ・デ・ポルトゲーザ(ポルトガルナッツ)と呼ぶからてっきりポルトガル産の栗ばかりだと思っていた。売られている栗が日本由来の栗だと知ると、ますます食べたくなった。
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