12・10 デモに遭遇 (2015/12/10)
夜9時、友人とセントロのカフェテリアでコーヒーを飲んでいると、外がうるさい。見ると、デモ行進が行われている。 デモ抗議に縁があるのか、ばったり出くわすことが本当に多い。僕の行動範囲がセントロということもあるが、それにしても多すぎる。 「ちょっと見に行ってみましょうか」という友人誘いにのり、デモ行進を追って、レプブリカ広場に行くと、警官隊がガス弾を打つボンボンという轟音とともに、ガスのにおいがし始めた。かなり暗いので、写真をとるつもりはなかったのだが、パトカーの赤いサイレン灯をみていると写真をとりたくなった。そうしているうちに、少しでも良い写真がとりたくなり、ついつい前に行ってしまう。友人はこうしたデモ抗議が初めてなのか「すごいですね~」と少し声が上ずっている。 これ以上撮っていると、ますます最前線に行ってしまいそうだったので帰ることにして、友人と別れた。しかし、ちょうど僕の帰り道にデモ隊が向かったようで、道路のゴミに火がつけられていた。ちょうど、警官隊がいたので、火をバックに警官隊を撮ろうとしたら、「車道にはいったらダメだ。歩道に行って! 行って! セニョール」という声がかかった。後ろを向くと警官隊の隊長らしき人間がいた。言葉遣いも丁寧だし、素直に従って歩道にいくのが一番である。機動隊だとこうはいかない。わざとぶつかってきたり、言い方も命令口調だ。 デモ隊と警官隊の間に入ると悲惨なことになる。フラッシュも持ってきていないし、暗すぎて写真をとってもブレブレになってしまう。無理をしても仕方がない。大きく迂回して帰路についた。 また、町が荒れてきた。治安もますます悪くなるし、インフレも10%を超えた。政治も、大統領の弾劾手続きに入り議会がもめている。こんな最悪状態陥ったのは、政治家が国民のことを考えずに私利私欲を肥やすために走ったことが原因である。ブラジルには国、国民のことを考える政治家はいないのか_
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