12・24 犯罪大国 (2015/12/24)
年末年始を迎え、ぐっと強盗、スリ、泥棒事件が増え、TVニュースを賑わしている。二つの事件が目を引いた。ひとつは、金持ち中国人住居のアパートが襲われた事件だ。TVニュースによると、犯人は東洋人らしい。はじめからこの中国人を目指して、強盗にはいったようだ。テレビでは東洋人だとしか言わなかったが、おそらく犯人は中国人だろう。中国人のアパートが狙われる事件がこの頃続く。リベルダーデを見る限りでは、ブラジルへの中国人の流入が減っているような感じがする。本国中国にも、ブラジルが危険なことが伝わっているのかもしれない。 もうひとつの事件は、親戚と一緒にクリスマスを楽しもうと、バイクで親戚の家に向かう途中の街道で襲われた事件だ。角材や刃物を持った10人の強盗に車を止められ金品を根こそぎ奪われた。犯人の中には、15,16歳の未成年が含まれていたことに驚く。襲われた人間は親戚の家を訪れることなく自宅に帰ったそうだ。 こんな事件を毎日のようにTVでみていると、この頃のブラジルはほとんど無法地帯に近い感じがする。政治家は汚職贈賄をしたい放題だし、犯罪者は犯罪し放題。苦しめられるのは中・下流一般市民だ。こんなところに住んでいると、まじめに働いているのがアホらしくなり、つい犯罪に手を染めてしまう気持ちも、まったくわからないでもない。
|