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     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
3・14 ブラジルが変わる?? [画像を表示]

3・14 ブラジルが変わる?? (2016/03/13) 全国一斉政権批判デモは全国で約700万人が集まり最大級のデモになった。アメリカなど諸外国の大使館前でもブラジル人が集まったようだ。
 あいつぐ桁外れの金額の汚職贈賄、そして10%を超えるインフレ、失業者の増加に国民の生活が苦しめられたことから政治不信になったことを物語っている。もともと汚職贈賄は国の文化のように昔から行われてきた。10年ほど前は、国民は政治家の汚職贈賄をピアーダ(笑い話)で話していたものだが、この頃は本当に怒っているのを感じる。なにしろ、金の盗み方が半端でない。国が傾くほど盗むのだから国民が怒るのも当然だ。インフレが10%を超え、失業率が上がり、そのうえ税金は世界トップクラスである。国民の生活が貧窮するのも当然である。そんな状態で国の代表・トップの大統領が家族で国民の金を盗むのでいたことが発覚し国民は怒った。それでも前大統領は、自分は無実だと嘘を言いきる厚顔無恥ぶりにはあきれる。アメリカなどでは笑いものになっているらしい。
 2013年ごろにも、バスなどの公共交通料金ねあげから、料金値上げ反対・汚職贈賄反対にデモが沸き起こり、「ブラジルを変えよう」という流れが沸き起こった。デモには家族、学生、労働者、高校生を連れて先生が参加し、熱いものを感じた。それらのデモに立ち会っていると、ブラジルは変わる、と本気で思った。しかし、まるで風船の空気が抜けるように、国民の気持ちは抜けていき、意気込みはしぼんでしまった。政治家が、うねりを終息するようにうまく流れを変えたような気がする。このときは本当にがっかりした。やっぱりブラジルはかわらない。ブラジルはブラジルなのだ、と思った。
 そして今回はそのとき以上の人々がデモに参加しているらしい。「自分の孫にこんな悪い状態を伝えられない」「子供たちの将来をよくする」などと語るお年寄りや家族が多く参加した。今度こそブラジルは変わることはできるか? 以前のことがあるので僕にはまだまだ分からない。悪徳政治家をすべて排除しない限りブラジルはよくならないだろう。やはりブラジルが変わることは難しい??

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サンパウロのデモの様子の写真は http://www.nandemo.com.br/blog-me/2016-3-13/?preview=true&preview_id=14525&preview_nonce=87502ca0e5


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