3.19 スリ・泥棒 (2016/03/19)
人が集まるところに、すり、泥棒なども集まることはよく知っていた。しかし、根が怠惰だけに写真を撮り始めると袋のチャックなど閉め忘れが多くなってしまう。 数か月前も「死人の日」で写真を撮っていて、バンドにつけた袋のチャックを閉め忘れから、あやうくレンズが盗られそうになった。ブラジル人のスリは日本のスリのように職人的ではないから、盗られるときに袋が揺れるからわかる。泥棒はたいてい女性が多い。彼らはこちらが写真を撮っているときを狙って盗ろうとするし、人混みが多いので、なかなか現行犯で捕まえることはできない。 今回も前大統領の応援デモの写真を撮っていて、後ろに背負ったリュックがガサコソするので背中を振ると、まだ若い女性が一瞬はっとした顔をして知らん顔をした。そして人込みに紛れて逃げていった。盗っているところを捕まえたわけでもなく、見たわけでもないので何も言えない。「おそらく」としか言えないので見逃すしかなかった。 日本でもそうだったと思うがブラジルでも現行犯でしかスリ泥棒は逮捕できない。すぐ近くに警官隊がいたが、ちょうど、陰になっているし彼らは騒ぎが起きないようにみているだけである。それから30分ほど撮ったのち、腹立たしさが募り、引き上げることにした。 すぐ気が付いたので何も盗られなかったのは不幸中の幸いであった。 そういえば、息子も時間を聞くふりをして近づいてきた男に拳銃で脅され買ったばかりのスマホを奪われた。これくらい治安が悪くなったら「ちかづいてくる見知らぬ人間は泥棒と思え!」と思った方がよさそうである。人に道を聞くときも、脅かさないように2mほど離れて聞く方がよさそうである。
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