3・30雨宿りも安心してできない (2016/03/29)
何年ぶりかに雨宿りをした。 傘をカバンに入れていると思っていたら、中になかったのだ。天気雨のような降りだったので、すぐ止むかと思っていたが、なかなか止むことはなかった。屋根付きのバス停で小ぶりになるのを待っていると、2人の男がやってきて、僕のすぐ近くで雨宿りを始めた。服装といい、少々危険な雰囲気が漂っている。襲われてカメラなどを奪われるより濡れた方がいい。飛び出そうとしたところに、数人の青年がやって来て携帯を見始めたので、そのままいることにした。 そのうちに小ぶりになり先の二人は出て行った。普通に見える人間が強盗になることもしばしばあるから、決して安心していることはできない。今のサンパウロは本当に強盗が多い。「近寄ってくる人間がいたら、強盗と思え!」と言ってもそれは決して言い過ぎではないと思う。僕も近寄ってくる人間がどんなにきれいな魅力的な女性であっても信用しない。最近は、女性やおばさんであっても、人混みに紛れてスリをする女性がいくらでもいる。僕も2回ほど人混みの中で写真を撮っていてやられかけた。女性といえども決して信用できない。 一か所にずっといるのは危ないので、そこそこ小ぶりになったところで、濡れるのを覚悟で家に向かうことにした。激しい悪寒と熱を伴う風邪からほんの数日前に治ったばかりで、また風邪をひくのは怖い! しかし強盗はもっと怖い。最近の強盗事件は、雨であろうが、早朝であろうが時間に関係なくおこっている。雨が降っているからと言って安心できないのである。 風邪も怖いが、強盗も怖い。安心してろくろく雨宿りもできないのだから、つくづく住みづらい街になってしまったと思う。
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