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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
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4・13 この国は (2016/04/12)  センテット(屋根なし住民)が、「住居を!」要求行為で御茶ノ水橋に100張以上のテントが出現した。橋の歩道上はテントが一杯で、通るのも難しい状態である。ひどい迷惑である。彼らは、使われていないセントロ付近のビルを勝手に占拠して住んだりしている。さらに勝手に電気をつなげ、水道を使っている。これらの経費は誰が払うのであろう。占拠ビルを見るたびに思ってしまう。これらの料金は一般庶民の使用料に加算されているのではないだろうか?? もしそうだとしたら腹立たしい。使われていないビルに住むのはともかくとして電気代・水道代まで払っていないのなら、それはもう犯罪である(もしかしたら払っているのかもしれない)。センテットの組織に安い住宅費を払っているという話も聞いたことがあるが、払うところが違うだろう。法的にちゃんと借りてその賃貸料を払うべきである。金がないから、貧乏だからなんでもしてもいいというわけではない。もし、それを許すなら、それこそ無法国家になってしまう。
 政治家はやりたい放題汚職贈賄をし罪にもならないようにのらりくらりと逃げ、飲酒運転で人を殺しても弁護士を付け金を払えば罪にもならない、勝手にビルを占拠して住んでも追い出されてもまた占拠する・・・・。もしかしたら、すでにブラジルは半分無法国家といえるかもしれない。
 以前、センテットのおばさんたちが話をしているの聞いて腹立たしかった。
「私の仕事場はセントロだから、セントロ以外に住みたくないわ」
ケッ、勝手に住んでいて、住む場所にまでケチを付けるとはあきれてしまう。一般庶民がいかに苦労して、住宅費・管理費を払っていることか。僕にしても毎月の住宅管理費をヒイヒイいいながら払っている。貧乏だから、ちゃんと住む権利があるから、と言って勝手に占拠して言い訳がない。ビルの中には誰のモノか所有がわからなくなっているものもあるが、使っていなくても管理人まで置いているビルもある。そんなビルにまで大多数で押し入り、管理人を追い出し占拠してしまう。こんなことが許されると、まじめにはたらくのがアホらしくなる。
それこそ皆がやっているのだから、自分もやろうという気になるだろう。
 政治家が政治家なら国民も国民である。あきれてしまう。ブラジル人の中にはこんな国・国民にあきれ果て、他の国に移住する人も増えているという。
 もっともすべての国民がというわけでなく、身を粉にして一生懸命働いている人々もたくさんいるからまだ救いはある

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テントの間の隙間を歩くしかない。誰も文句を言わないのがすごい。


ブラジルの市場・南伯フロリアノポリス編
http://www.nandemo.com.br/food/nercado-mercadofloriano


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