ばたぱたばたぱた・・、寝室でＰＣ仕事していると普段聞きなれない音を聞いた。振り向くと、黒い大きな蛾が蛍光灯の周りを飛んでいた。手のひらほどの大きなものだ。僕の手は１５ｃｍほどであるから、おそらくそれ以上であろう。ゲッ、鱗粉がベッドに落ちる。毒蛾だったら、怖い。慌てて箒で追い払おうとしたがうまくいかない。寝室につながっている台所の電気をつけて寝室を消すとやっと出て行ってくれた。本当は箒でたたき落として殺せば簡単なのだが、殺すことが怖くてできない。歳をとると気が弱くなるのか、生き物をたたき殺したり、注射にすっかり弱くなった。こんなことはなかったのだが・・・ これは先日のことで、今日は緑の甲虫が電気に誘われ窓から入ってきた。止っているのを見ると、プラスチックのような明るい黄緑のカメムシであった。蛾のときと同じようにしてしばらく待ったが、出て行ってくれる様子はまったくなかったので、チリガミでつかんで台所のゴミ箱に捨てた。ブラジルの昆虫の中には病気を媒介する怖い昆虫がいるというイメージが僕の中にはあるのでできるだけ寝室に来てもらいたくなかった。犬たちでさえ寝室からは遠ざけている。 僕のアパートはほぼセントロにある。それも22階である。もう15年以上このアパートに住んでいるが一度もこんなことはなかった。 なぜこんなとこにまで、蛾やカメムシがくるのであろうか？　不思議である。それだけこれらの害虫が街に増えているのであろう。風に乗ってくると思われるが困ったものである。

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