4・21 テント群消える (2016/04/20)
夕、御茶ノ水橋を通りがかると、テント群がすべて消えていた。「住みやすい環境を! 住宅を!」と、住居を要求して100張以上テントを張っていたのだ。ほとんどは貧しい人々で、多くの人々はたとえ家やアパートをもらってもすぐ売ってしまう人が多い。もちろん、もらった住居を大切にし住み続ける人もいる。もちろん、お金がないのでどうしようもなくて売ってしまう人もいるだろう。 家に帰る人々ものびのび気持ちよさげに歩いているように見える。明日の21日はチラデンテスの日、休日で金土日と休む人々も多いから、人々は引き上げたのだろう。 それにしても迷惑な抗議運動であった。深夜に突然大音響でシュプレヒコールを上げることが数回あった。うちの家から数百mぐらいだから、風に乗って怒鳴り声が流れてきて起きたことが数回あった。人の迷惑ということを考えたことがあるのだろうか? もう、いやがらせとしか考えられない。 農業地帯にはセンテーラ(土地なし農民)と呼ばれる人々がいて、土地を要求している。彼らのテントに1週間ほど一緒に住まわしてもらったことがある。僕が居たところは南伯で、素朴な農民が多かった。中には土地をもらえることを待ち続け数年もテント生活をしている人もいた。今は、使用されなくなった農地を割り当てられ、コーヒーや豚を飼育しているらしい。農業組合、農業学校なども作り、かなり充実していると聞く。こうした成功したセンテットもいるが、場所によってはもらった土地の樹木をすべて伐り、土地を売ってしまう農民もいるらしい。マスコミは悪い方のセンテットの記事を流すことが多く、一般庶民には嫌っている人が多い。 そんなこともあり。僕はセンテーラには悪い印象はないが、センテットには良い印象はない。センテットを取材してもう少し深く関われば変わるかもしれないが、彼らを外から見る限りでは政治家に応動される迷惑な存在でしかない。 驚いたことに、テント後にゴミが見受けられなかった。1週間以上あれだけたくさんのテントが張られていたのだから、ゴミだらけになっていると思っていたが・・・。テントにいた人々がちゃんと掃除して帰ったのだろうか??? いや、人の迷惑を考えず、自分のことしか考えない人々が掃除をして帰るとはとても思えない。もっとも、中にはちゃんとしたおばさんがいることもあるから、率先して掃除をしたのかもしれない。しかし、テントの数が多すぎる。はっと思いついた。市の清掃人が掃除したのかもしれない。しかし、見ていないので誰がしたのか不明である。もしかしたら掃除しなくてもいいくらいきれいだったかもしれない。ブラジル人はポイ捨てをする人が多いから、それはあり得ないと思うが・・・・。
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