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     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
4・26 趣味としての食の安全と健康 [画像を表示]

4・26 趣味としての食の安全と健康 (2016/04/25)  メルカードに買い出しに行くと、ティラピアとサン・ピーター(ティラピアを白くしたような魚。てっきりティラピアのアルビノかと思っていたら、魚屋の友人に違うと言われた。ティラピアの亜種?)がたくさん売られていた。聞くとよく売れているらしい。日本の日本人は、川魚というと臭いイメージがあってあまり好きでないが、ブラジル人には悪いイメージはないらしい。例えばボラなども日本人的に言えば、イメージの悪い魚であるが、ブラジル人には一切ない。サンタカタリーナ沖で冬に獲れるボラは1mちかくある巨大なもので脂ものっていておいしい。刺身でだされれば、ボラとはわからない。
 養殖魚はほとんど買わないことにしている。チリ産のサーモンにしろ、ペイシェ・プレーゴ(海に住む、一見ナマズのような黒っぽい魚)にしろ、餌に何をやっているのかわからないし、病気にならないように、抗生物質入りの餌をやっているはずだから怖い。最近、養殖魚を食べて、家族が体中に湿疹が出たという友達の話を聞き、僕の印象はさらに悪くなった
「両方とも養殖でしょ?」
「そうだけど、全然臭くないしおいしいよ」
「へえ~」と言いながらも疑り深そうな顔をしている僕を見て
「流れのあるところで養殖しているからね」。
海や川の自然の魚は大丈夫かというと、そうとも言えない。沿岸の魚はかなり汚染されているらしい。ブラジル人の友人に、ほぼ毎日魚を食べている、というと、「汚染が危ないから毎日はやめた方がいい」と忠告された。
  しかし、牛肉、鶏肉、豚肉、どれも安全だとは言いきれない。その上、日本で育った、それも魚を主に食べて育った身体には肉食中心の食生活は合わない。結局何を食べても危険は潜んでいるのだ。仕方がないから、とりあえず沖合で獲れた魚や、少しでも安全そうな牛肉を買っている。
  もう、老人に片足を突っ込んだような歳だから少々危ないモノを食べてもあまり関係ないだろう。さらに、ここブラジルでは「食の安全」を徹底するなんて難しい。今更、食の安全なんて考えないのが一番よいのかもしれない。しかし、小さいころから、母が栽培する無農薬野菜を食べて育ったのでついつい考えてしまう。さらに病気になって苦しむのは嫌だから、自分のできうる範囲で安全そうで健康が保てそうなものを食べている。
 結局、幅広く旬のものを食べるのが一番良いような気がする。そんなわけで食に気を遣うのは趣味だと人にいうようにしている。  

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メルカードにはいろんなおいしそうな食材が並ぶ。適度にいろんなモノを食べるのが一番よいのだろうな、と思う


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