5.26聖体祭 (2016/05/26)
今日はコルポス・キリスチ(聖体祭)の祭日ということをすっかり忘れていた。この日は、道に色つきのおが屑などで絵を描いてカーペット状に敷き詰める。サンパウロではサンターナ・デ・パライーバという小さな町のカーペットが有名である。10年ほど前にバスを乗り継いで写真を撮りに行った覚えがある。カーペットが数百メートル以上も描かれ、なかなかきれいであったが、たどりつくまでにかなり苦労した覚えがある。その後アパートの近くの教会でもカーペットが描かれていることを知った。かなりショボイもので、いつの間にか行われなくなってしまっていた。聖体祭だと気づいたとき、一瞬パライーバ・デ・サンターナのことを思い出したが、仕事もたまっていることもあり、諦めた。それでも、聖体祭の写真をどうしても撮りたくて、もしかしたら近くで行われているかもしれないと思って教会に行ったが、残念ながらカーペットはなかった。 3年ほど前に行ったセ・カテドラルの聖体祭のことを思い出した。既に時間は午前10時を過ぎていたが、もしかしたら、余韻くらいは残っているかもしれない。ダメもとで行くと、広場に多くの人が集まっていてセレモニーはまだ終わっていなかった。当然、イベントのメインはあまりにも人が一杯で写真を撮ることはできないが、集まった人たちを撮ることはできる。もともとダメ元で来ていただけに、それで十分満足だった。 これだけたくさんの信者が集まっているのはむしろ驚きである。減っているとはいえ、さすがブラジルの国教だな~、と思った。ところが家で調べると、ブラジルに国教はなかった。今までてっきりカトリック教が国教かと思っていたがそうではなかったのである。ブラジルはカトリックの信者数は世界でも最大級らしいが、昨今はどんどん減少しているらしい。それでもブラジル文化のベースにはカトリック教が色濃く影響していて、祭日にしろ、食べ物にしろカトリック教文化が文化の中心であると言っても過言ではない。 日本の「創価学会」「幸福の科学」「世界救世教」「仏教」・・・なども深く入り込んでいるし、移民とともに世界中のさまざまな宗教が入り込んでいるから、国教と定めることができなかったのかもしれない。 強盗や泥棒が増え社会不安が増大するにつれ、宗教に救いを求める人も増えていると思う。堕胎の禁止や神父の婚姻禁止など、時代にそぐわないいろいろなことがカトリック教にはあるが、病めるブラジルを救ってほしいし、正しい方向に導いてほしい
 | イベント終了直後に色付きの塩で描かれたカーペットを見ることができた |
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