5.29 ひさしぶりのフェジョアーダ (2016/05/28)
最期にフェジョアーダを食べてから、もう1年たつだろうか。久しぶりのフェジョアーダが懐かしかった。 パウリスタ通りお店でバール(軽食兼居酒屋)を少し良くした感じのお店だった。以前1度食べたことがあったが、ごくごく普通でその時は何の印象もうけなかった。パウリスタ通りの会社員はよく使っているらしい。 この店のフェジョアーダは昔バールでよく食べたものと同で豚の骨付きのアバラ肉が上にのっていた。最初見た瞬間入れ物が少し小さいような感じを受けたが、この骨付き肉を見てまず感動した。というのも今の流行りか、骨付き肉がのっているファジョアーダは意外に少ないのだ。僕の知る限りでは、リベルダージの外れにあるバールくらいだ。 バールで食べるフェジョアーダはよくはずれを引くことがあり、具の少なさにがっかりすることがある。中が見えないので具の量や内容が分からないらクジ引きをするようで面白いが、さすがにソーセジしかはいっていないのにあたったときは許せず、文句を言った思い出がある。今日食べたフェジョアーダは汁の濃さも薄すぎることもなく、しょっぱすぎることもなく、具の豚肉も少なすぎることもなく十分満足できるものだった。 量的には多すぎることもなく少なすぎることもなく、最後の方はお腹がいっぱいになって少し残したほどだ。どちらかというと食べる方なので、これには自分自身が驚いた。ここ数年玄米を食べるようになって量的にずいぶん減っていたが、わずかと言え、ごはんを残すようになったとは・・・。 食べ終わった後には口の中が、脂で少しベタベタした。これがいいのである。最近のフェジョアーダは健康志向で汁もさらさらで口がベタベタするようなことはめったにない。このベタベタを感じるとフェジョアーダを食べたという気になる。もっとも以前は、もっと口の中がベタベタして「ちょっとね」という気持ちになったが、今となってはそれが懐かしい。僕がブラジルにきて初めて食べたフェジョアーダには具の皮に豚の毛がよく脱毛されておらず、さすがにこれには驚かされたし、口の中に入れるとちくちくザラザラする感じがして食欲が少しうせたほどだ。そんなことを思い出しながらいっしょについてくるカイピリーニャ(レモン入りの甘いカイピリーニャ(地酒))を思わず2杯も飲んでしまった。普段まったくアルコールを飲んでいないので久しぶりの軽い酔いが気持ち良かった
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