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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
6・12世話焼きババ犬 [画像を表示]

6・12世話焼きババ犬 (2016/06/11) 産まれた仔犬たちを僕の寝起きするアパートに連れていった。アパートには12歳の老夫婦犬がいたので、彼らを受け入れるのかちょっと心配だった。何しろ、雌の老犬はビビリだが、他の犬嫌いの協調性のない犬だし、雄犬の方は、性格がかなり変わっていた。ただ、母親犬は飼ったばかりの頃、何度か顔見世していたし、2匹の老犬たちのことは僕に付着した臭いでもしっているはずであった。問題は父雄犬の方であったが、僕に付着した臭いと年齢、大きさもだいぶん違うのでなんとか大丈夫でないかと思っていた。子犬と2匹の両親犬を連れていくと、意外にも争いはおこらずあっさり仔犬と若い親犬は受け入れられた。おそらく、4匹とも臭いでなんとなく知っていたのであろう。
 日当たりのよい窓際の床に古い毛布を敷いて仔犬たち置くと、驚いたことに老ババ犬が一生懸命お尻を舐めて糞尿の世話をし始めた。一瞬、若母犬が鼻に皺を寄せて怒ったが、ババ犬のなすがままにさせていた。この若母犬は超がつくほどのビビリ犬で家のベランダにも怖がってでることができなかったような犬であるが、性格は非常に良く、うなったことさえなかった。人を噛むということさえ知らないのではないだろうか? そんな犬だから子供を産んで直後に唸られた時には驚いた。
 時折、若母犬がババ犬のうっとうしいほどにかいがいしい世話ぶりに初めの頃はなんどか鼻をしかめていたが、それもしなくなった。あまりに甲斐甲斐しく自分の子供でない仔犬を世話するので糞尿が好きで舐めているのかと思った。子供たちのそばから離れないし、空き箱で仔犬たちの寝場所を用意してやるとその中にもずうずうしくも入り込んできていくら言ってもどこうとしなかったので、子供が好きで世話をしていることが分かった。母親にとっては迷惑な話だろうな、と思っていたが、目の前でババ犬が仔犬たちの世話をしている姿を見ても、慣れると怒りもしないので初産で7匹の仔犬の世話に疲れていたのかもしれない。
 調べた結果、雄4匹雌3匹であった。わずか2日で30%ほど太ったような感じがする。彼らの成長の速さには舌を巻く

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かいがいしく世話をするダックスフンドのババ犬


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