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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
6・26 ママ犬の奮闘 [画像を表示]

6・26 ママ犬の奮闘 (2016/06/25) 犬が産まれて、きがついたら、もう2週間を越えていた。仔犬たちの乳の飲み方はすさまじく、チュバチュバチュバ、まさに小さな吸血鬼である。時に頭を振って、手で乳首を押して絞り出している。日に4回以上ドッグフードを与え、ゆで卵2個を上げているのだが母犬はみるみる痩せてきている。乳=血と思うと見ているこちらも辛くなってくる。子のためにまさに身を削っての授乳である。
 ママ犬がこれほど母性本能にあふれた母になるとは思わなかった。雄犬が来るまでは気の小さな犬で散歩に行くのは好きであったが、車がすぐ横を通るとビビるような犬であった。それが、雄犬がきて気持ち的にずいぶん積極性がでてきた。自分から頭を撫でてくれと甘えてくるようになったし、雄をおしのけてドッグフードを食べるようになった。しかし雄に交尾をなかなか許さなかったようで、身体は熟しているのに子は授からなかった。てっきり、このまま仔犬はできないままだろうと思っていた。腹をさすってやろうと仰向きにしたところ、乳首が大きくなっていたので妊娠したのでは、と思っていた。
 そうするうちにみるみるお腹が大きくなり、今週あたりかなと思っていた矢先に8匹も産まれた。でてくるわ、でてくるわ、薄い白濁色の膜に覆われた仔犬たちが次々とでてきた。たくさん生まれ、人間の方が少し疲れ初めているのに、彼女は誰にならったわけでもないのにヘソノウを噛みきり仔犬を舐めた。自然の神秘、本能、である。ただ、ヘソノウの切り方はあまりにもオオザッパで長く、後で、ハサミで切って短くした。
 頼りなかった彼女が立派にお産をやりきった。そして、今は血を絞って乳を与えている。もう、凄いとしかいいようがない。彼女をほめてあげたい。
 仔犬たちは生まれた時から4倍以上になっている。目も飽き、日増しに大きくなっていく。しかし、パパママもうちのアパートに来ることになり、仔犬たちをおいておくスペースはなくなってしまった。すべて里子に出さなければならない。その時の彼女の悲しさを考えると辛い。それならば、最初から交尾など考えなければよかった。「初産だからせいぜい産まれても2匹だ、あと1匹はなんとかなる」と安易に考えていたのだ。僕の予想以上に彼女の身体は熟しており、元気な精子は簡単に着床してしまった。自分の安易な考えが情けない。頑張って貰い手を見つけるしかない。今、友人が1匹もらってくれることになっている。後6匹頑張って探さなくては。
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 仔犬をもらって頂ける方がおりましたら、ご一報を。
akinorikajisako@hotmail.co.jp


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