７・５ 貰い手決定 (2016/07/05)
「ニーハオ」
道路わきで、のんびりと運び車に座っていたブラジル人のおじさんが声をかけてきた。中国人と間違えられるのが大嫌いなので、あっさり無視をしてそのまま通り過ぎる。何も聞こえてないかのように通り過ぎた僕をみてキョトンとした顔でおじさんは見ている。機嫌が悪い時には、睨み付けて通り過ぎるか、「中国人じゃない！」怒鳴りつけたかもしれない。しかし今日は何を言われても腹が立たなかった。
今日やっとすべての犬の貰い手が確定したのだ。一時は残ったらどうしようと心配したが、最後に生まれた小さな雌まで貰い手がついた。人に弱そうな小さな仔犬をあげるのは嫌だったので、こいつは自分の家で飼う覚悟はできていた。何度も「一番小さいんだよ」と忠告したがそれでもいい、と言うのでもらってもらうことにした。食欲は生まれた仔犬の中でも１，２を争うくらい良いから健康状態はいい。
仔犬たちの餌づくりはなかなか大変で、まだうまく小皿から食べられないので手から子犬用のミルクでふやかした、つぶして粉状のドッグフードを与えている。成犬たちに、喧嘩にならないようエサをやった後、仔犬たちに餌をやっていると３０分以上も時間がかかってしまう。最近毎日犬たちの世話に追われたような生活をしているような気がする。お金も手間暇もずいぶんとかかっている。それだけに、すべて貰われていくことが決定すると妙に寂しい。しかし、貰い手が全部決まってよかった。本当によかった
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