僕の見ているテレビチャンネルでは、オリンピック一色である。ブラジル人は日本びいきがあるせいか、日本人の競技映像もよくながされる。水泳の日本選手の頑張りは目を見張るものがある。もう少し体操にも頑張ってもらいたいがそうもうまくいかないのだろう。 　ブラジル選手の中には、日系の血を引く選手が意外に多く驚いた。特に、柔道、体操、卓球などが多い。顔を見たらすぐわかるような選手から名前を見て初めて日系だったのか、と気づく選手までいろいろである。それだけ日本人がブラジルの大地に根を張ってきた証だろう。 　面白いのがブラジル人の感激の仕方である。身体いっぱいで表現するので、見ている方も思わずよかったね、と言いたくなる。ただ、・・・ノリという、おそらく日本人の血を引く選手だと思うが・・・、競技後感極まって泣き始めたのにはちょっとびっくりした。少し感激しすぎなんじゃない、と言いたくなるが、無表情な北欧諸国の選手よりは親近感が持てる。地元ブラジルでのオリンピックだから、それだけ頑張らなくてはというプレッシャーと緊張感があり高揚しているのだろう。 　今回のオリンピックはブラジルということもあり、日本選手に対して冷めた気持ちでみている自分を感じる。それだけブラジル人を応援しているわけでもないが、今まで以上に応援していることは確かである。ブラジルも日本も良い成績を上げてもらいたい。そしてテロなどの大きな事件なくオリンピックを終えて欲しい。

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