移民百年祭 Site map 移民史 翻訳
南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
8・16 ブラジルのお札

8・16 ブラジルのお札 (2016/08/16) 家の近くのロッテリア(ロットくじ売り店)で支払いをしたところ、真二つに折れた中央をセロハンテープでつないだボロの2レアル紙幣をお釣りとして返してきた。
「これ変えて」、と言って変えたお金がまた同様のセロハンテープで修復したお金。「これ同じだ」と言って再び2枚目を突き返した。女性は、ぶつぶつ言い始め、「どうしろ、というのよ、こんなお金ばかりよ」と3枚目を渡してきた。今度はやっとまともなお金である。女性は怒った顔でまだぶつぶつ文句を言っている。「渡されても使えない金を受け取らない」そう言い放ってさっさと出てきた。あ~、これでまた、行きづらい店ができた・・・。
最近は、身も心もすっかりブラジル人ぽくなり、文句があるとはっきり言うようにいつのまにかなった。相手がどんな美人だろうと、どんな怖そうな野郎でも、同じである。気の弱い、あるいわ、おおらかな日本人だったら、たかが2レアル(約60円)を2度も突き返したりしないだろう。僕も普通は気弱な人間だが、この頃、嫌なものは嫌だ、といわないと気が済まない。ブラジル人と土佐っぽの妙な頑固さがでてきたような気がする。
 以前、汚れたボロのお金を使ったところ、そのお金を突き返されたので、それ以来紙幣をもらうと必ず確認して、あまりにボロいものがあると「変えてくれ」と要求するようになった。まるでババ抜きである。ババをももたないためには受け取っても変えてもらうのが一番である。
 変えてくれ、と頼むときの僕の顔はちょっと怒ったような顔をしていると思う。もう少しにこやかに柔らかく言えば、相手も気を悪くせずに済むとは思うのだが、なかなかうまくいかない。
 たいてい最初は何も言わずにあっさり変えてくれるところを見ると、変えてくれという人も結構多いのだろう。支払いをするとき、受け取る側は10レアルでも穴があくほど眺めたり、ひっかいたりして確認するのだから、お釣りとして渡されたぼろい紙幣に対して交換を要求するのは当然の権利だと思う。彼らも偽札臭かったら受け盗らないだろう。
ブラジルの紙幣は汚くて、テープなどで修復しまくり、落書きいっぱいの紙幣も多いから気を付ける必要がある。その多くは使える可能性は高いが、たまに使えない場合がある。受け取らないのが一番である。
ちなみに、日本の紙幣は世界1きれいだという記事を読んだが、実際円札を触ると、清潔度といい、きれいさといい、レアルはまったくかなわない。円札に比べるとレアル札はおもちゃのようだ。


前のページへ / 上へ / 次のページへ

楮佐古晶章 :  
E-mail: Click here
© Copyright 2024 楮佐古晶章. All rights reserved.