9・10ブラジル犬、サスケ (2016/09/09)
散歩も終わり、エレベーターに乗り込もうとすると、35歳過ぎほどの女性がいた。 彼女が降りたエレベーターを乗るかと思っていると、乗って乗って、と手で招く。中型犬を連れていたので彼女が嫌だと思い遠慮していたのだ。 聞くと犬を飼っている犬好きらしい。雄犬サスケはすっかり喜んで、「噛む?」と聞いてから手を出した彼女の手をペロペロ舐めている。なんと馴れ馴れしい犬! いかにもブラジルの犬という感じがする。雌犬サクラは、じっとしているままである。臆病な犬だから用心深いのである。それにしてもこの馴れ馴れしさには呆れてしまった。知らない人間にしっぽを振るなんて! 久しぶりに女性にかまってもらいうれしくてしょうがない様子である。まったくスケベ犬である! 普段他の犬が居間で寝ているときも、常に僕の椅子の下にいるから、飼い主に忠誠な? 犬であるかと思っていた。もしかしたらら、誰にでもそうなのかもしれない。そういえば、隣のおじさんが犬用お菓子をサスケにやったら、喜んで食べたと言っていたことを思い出した。逆にサクラは口をつけず、おじさんは驚いたそうである。陽気な頭の軽いブラジル犬なのだ。 雌犬のサクラが7匹も仔犬を産んで、サスケを去勢した。それ以来、散歩にでても2度と足を上げなくなった。あれほど、立木や電柱があるとマーキングをしたがったのに! 彼の本能を取ってしまったようで寂しい気分になってしまった。今では金玉袋もすっかり縮んでしまった。そのうち袋の跡形さえもなくなるだろう
 | 陽気な明るい犬なのはいいが、誰にでも馴れ馴れしいというのはね~ |
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