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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
9・18 ルス付近  [画像を表示]

9・18 ルス付近  (2016/09/17)  久しぶりにピナコテッカ美術館に行く。病気になったり仔犬が産まれたりで2月以来行っていないような気がする。何度か周辺には写真を撮りにきたが、相変わらず治安は悪そうである。近くには麻薬のフリマーケット状態になっているブラジルでも最大級の麻薬売買場、カラコランジャもある。
とはいうものの、この辺は昔から治安はよくなかった。ブラジルに始めてきて、住んだのがこの辺であった。その頃は何もしらずに歩き回った。トラベスチ(女装した男性)や、人相の悪い人がリベルダーデ(東洋人街)と異なりあまりに多いので不思議に思っていた。友人の日系人に聞くと、タクシーも夜中は行ってくれないような場所だと教えられてびっくりした覚えがある。その頃でさえ、危ない場所だと言われていたから、今はましてやだろう。
 以前、ちょうどルス駅構内で出くわした、ブラジルに住む外国人アマチュアカメラマンと話したことがある。
「家人や友人に、ルス駅付近は危ないから行かないように、って随分言われたよ。でも実際着てみると、そんな危なさはないよね。また来るよ」とニコニコしていた。
 確かに、昼間に来るのはさほど危なくないだろうが、夕や夜は人通りが絶えるし、昼間でも油断をしていると危ない。なにより地理を良く知っていないと危険地区に迷い込む可能性もある。一見、安全そうに見えるが、危ないところに変わりはないのだ。
 異質の雰囲気に感動して、どこでもかんでも写真を撮るのも危ない。駅前には、中年の娼婦がたむろしているし、路上生活者も多い。許可も得ずに写真を撮っていると袋叩きにあう場合もある。駅構内も、数枚の記念写真程度は許されるが、プロカメラマンの装備で撮りまくっていると警備員に注意される。(ブラジルの規則はころころ変わるので、禁止されていても突然、禁止が解除されることもある。)
 すぐ、近くには韓国人街ボンヘチーロがあったり、興味深いところもあるが、モノを取られて腹立たしい思いをしたり、怖い思いをしたくなかったら、あまりぶらつくところではないと思う。
 もっとも、この辺の住人に「危ない?」などと聞くと、「このサンパウロに危なくないところなんて何処にある。今はどこも同じに危ないよ」 と言われそうであるが。

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ピナコテッカ美術館の隣にある公園。韓国人の老人が良く散歩やジョギングをしている。
が、そんなに安全な場所とは言えない


 


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