9・25 ブラジル人とアルコール (2016/09/24)
バスの乗っていると、ウォッカの瓶を持った大学生風の女性が乗り込んできた。服装は、ショートパンツにTシャツで至って普通で変わった様子もない。あとから来た男性と一緒に座り、交互にラッパ飲みを始めた。ウオッカだから30°以上だと思う。そのうち酔っぱらって顔を赤らめるかと思って見ていたが、そんな様子もなく飲み続ける。3分の1ほど飲んだところで、女性の方が止め、男が1人で飲み始めた。 ブラジルの若者が、路上カーニバルや路上イベントで瓶からラッパ飲みするのをよく見る。果てはベロンベロンに酔っぱらって絡んでくるものまでいるから閉口してしまう。男が飲むのは見栄もあるようで、わざとらしく瓶を高々と上げ、流し込むように飲む奴が多い。 もともとブラジル人は酒好きで、ビールの消費量は世界3位(14年度)である。週末の会社帰りには仲間でバールに集まって飲み、テーブルの上に所せましとビール瓶が林立するほどである。日本のビールメーカー、キリンもその辺を見込んで進出してきたのであろうが、なかなか苦労しているようである。 このビールの飲みすぎで、ブラジルの若者はあっという間に太鼓腹になりぶくぶくと太っていく。(ネットで調べると、ビールで太るというよりは、ビールの苦味成分によって食欲を増進させられ、ついついから揚げや焼き鳥、フライドポテトなどに手を伸ばしてしまう。これらが太る主な原因らしい。)ブラジル人は、休みの日など仲間で集まってよくシュラスコ(ブラジリアンバーベキュー)をしながら、1日中ビールを飲みながら肉を食うから、これもよくないのだろう。 大学の新入パーティーなどで、急性アルコール中毒になって学生が死亡するニュースを最近よく聞くようになった。ブラジル人男性は、女性に恰好をつけたがるから、無理して飲んでしまうことがあるだけでなく、麻薬も吸ったりするので自分でも歯止めが効かないくらい飲んでしまうのだろう。もちろん、先輩から無理に飲まされることもあるだろうが。 路上イベントに行くと、ビールなどたくさんアルコールが売られている。しかし、政治関係のデモに行くと、ほとんどと言っていいほどアルコールは売られていないのがおもしろい。ブラジル人もその辺の節操はもっているのだ
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