10・6 犬用毛布 (2016/10/05)
犬たちの毛布がすっかりボロボロになり、臭くなってきたので新しいものを探していた。何回か洗ったが犬たちがボロボロにしてしまい、もう限界になっていた。どうせすぐボロボロにされるものだし、できるだけ安いものが欲しかった。そこで思いついたのが、路上生活者たちが、よく使っている毛布。以前、知人のボランティアの方が安く買っていたのを思い出したのだ。 どこに売っているかを友人に聞くと、ブライス(洋服や布などの問屋街)で安く売っているという話を聞いた。さらに「リベルダージ(東洋人街)下のグリセリオで路上生活者に無料で配布しているよ」と言われたが、必要としている人々がたくさんいるのに、犬に使うために無料で貰う訳にはいかなかった。 ブライスに買いに行こうと思ったが、最近、グループでの強盗が頻発しているらしいので、どこに売っているのか、だいたいの見当をつけておきたかった。まるっきり知らないと、危ない地域に踏み込んで襲われる可能性が十分にあるからだ。ブライス近辺に住んでいる友人に電話をすると「う~ん、そんな毛布をどこで売っているのかは知らないけど・・・。最近、アフリカ人のひったくりが増えているんで、気を付けた方がいいですよ」と言われた。 ついにアフリカ人の犯罪者が出てきたというのが驚きだった。今までは、どちらかというとアフリカ移民はブラジル人に対して遠慮しがちに生活しているという感じがあった。アフリカ人の多くは歩くときはたいてい2人連れで、1人で歩く姿を僕はほとんどみたことがなかった。ブラジル人を恐れてのことだと思う。アフリカ人の食堂や散髪屋がたくさんあるアフリカ人・ビルのバールのおばさんと話したことがある。「アフリカ人はブラジル人を恐れているのよ。それにしてもアフリカ人って黒いわよね~」とバール(軽食屋)の黒人おばさんが顔を崩した。そのおばさんにしても十分に黒いので、僕にはアフリカ人の黒さとは見分けがつかないのだが。中国人と日本人はブラジル人から見ればわからないが、日本人から見れば中国人が解る感じなのだろう。今まで、強制送還やアフリカ人の排除運動を恐れて、アフリカ人自身が犯罪をしていなかったような感じであるが、この厳しい経済危機でどうしようもなくなったのだろう。今後ますます増えそうな感じがする。 おもちゃや日用雑貨の問屋街25・デ・マルソを歩いていて、たまたま、毛布を見つけた。値段は、1.9m四方のものが13レアル、約400円。安い! 買うことを即決した。友人が言うには、同じような毛布で、防臭、アンチアレルギー、アンチ蚤などをほどこしたものがペットショップで、50レアル以上で売られているらしい。ブラジル製のこうした製品は信用していないから僕には13レアルの毛布で十分だった。背中につける犬用ノミ除け薬でさえ信用していない。今まで日本製もブラジル製も何本買ったかわからないほど使用したが、最初の数日には少しは効果があったが、それ以降は全然だった。ノミ取り用グッズで一番効果があったのは結局日本の100円ショップで買ったノミ用の櫛であった。今は毎日犬たちをこの櫛ですいている。
 | ぼろいし、やはり路上生活者がつかっている毛布を連想してしまうが、安さには変えられない。毎年取り換えることを考えればこれが一番 |
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