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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
10・7 犬の躾 [画像を表示]

10・7 犬の躾 (2016/10/06) 散歩中、犬があまりに引っ張るので強く引いた。
それを見ていた車の男が「そんなに強く引っ張るな!」と文句を付けてきた。
余計なお世話だ! と言い返そうと思ったら、その男は言葉だけ投げつけ、車でさっさと行ってしまったので何も言い返せなかった。怒りがこみ上げる。この犬は身体を持っていかれるほど強く引っ張るので、力づくで抑えるしかなかないのだ。
 ブラジル人は、犬のお仕置きだけでなく他人の子供のお仕置きにも非常に煩い。子供や犬を虐待するひどい親や飼い主がいるからだろうが、何も事情を知らないで余計な口出しをしてくる人間が多いので腹立たしい。うちの犬たちは大声で叱ると、軽く叩いた(ほんの少し触れただけでも鳴く)だけでも大げさにキャインキャイン鳴くので人がいるようなところでは危なくてお仕置きはできない。というのは、ブラジル人は煩く言って来るだけでなく警察に通報したり、TVに通報したりするからだ。
 ブラジル人は、厳しい躾はしないのかというと、そうでもないようである。ブラジル人の、子供のお仕置きは思った以上に激しい。知人のブラジル人が子供をお仕置きするのに激しくスリッパで叩くところを何度か見たことがある。同じように叩かれたら、大の大人でもきっとすごく痛いだろうな、と思うような叩き方だ。はっきり言って、言って解らないのないわがままな子供や犬には体罰をするのは仕方がないと思う。もちろん、身体を傷つけるようなものではなく、最大でもせいぜい顔を張るぐらいだ。ブラジルでは妙な人権主義が発達し、囚人の死刑はダメ、未成年者の罪はなし、などという法律が未だにある。そんな法律のせいで治安はどんどん悪化していく一方なのだ。死刑がないものだから、人殺しをして刑務所を何度も出たり入ったりする罪人もいる。未成年は、人を殺しても罪にならないことを利用して、平気で止めをさすつもりで人を撃つし、未成年でいる間に計画的に人殺しをするような輩もいる。そのくせ、身を守るために未成年を傷つけると大人は罪に問われるようなことがしばしばある。まったくおかしな法律だ。
 若い雄犬の引っ張りをやめさせる躾をネットで調べてみた。他の犬が来ると、吠え掛かることなどから考えて、この雄犬は僕のことを信頼しきっていないのかもしれない。首輪を付けることから始まって、ドアで待たせることなど、驚くほどしつけることがあることが解った。面倒くさいので、このままでいいかな、と思ったが、このままずっと格闘しながらこの犬と散歩するのは、もっと嫌だから、躾ていくしかない。いったい、いつになったら、ちゃんとした散歩ができるのかわからないが、くじけず、短気にならず、気長に躾ていくしかないようだ。

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悪い事をすると自分から仕置き場所(裏口への廊下)に行くようになった雄犬サスケ


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