10・15身直に迫ってきた犯罪 (2016/10/14)
腰にぶら下げた拳銃を抑えながら、警官が走っていった。何事かと思い、警官が来た方を見ると、通行人が立ち止まって警官を見ていた。 白人系のオジサンが2人連れのモレーノ(黒人と白人の混血)青年に「あっちから、白いTシャツを着た青年が逃げてきたんだ。携帯をひったくって逃げているようだ」そう言って、警官が走ってきた方を見た。二人の青年はたいした関心も示さない。彼らが数十メートルいったところで、オジサンは幾分トーンを落とし「お前たちがいつもやっていることだ」と吐き捨てるように言った。 確かにオジサンがいうように、青年たちには強盗をやりそうな雰囲気があった。しかし、感じだというだけで人を疑うことは問題である。周囲からの、こういう先入観からグレて悪の道に走る青年もいるだろう。とはいいつつも、もし青年二人組が、僕に近づいてきたら逃げると思う。 黒人系の青年は悪い事をしてないのに、綺麗な恰好(逆に盗んだと思われるのかもしれない)をしていても警官に止められて尋問を受けることはしばしばらしい。手を壁や車に突かせられ、ポケットを探られる。かなりの屈辱だ。京都で予備校生活をしていたころ、府警に何度も呼び止められほんとに腹が立った。黒人系の青年の気持ちが良くわかる。 不思議なことに、アフリカ系の男が警官に尋問を受けているのを見たことがない。アフリカ人のほとんどは背も高く精悍な顔をした男が多い。たいてい二人以上で歩いているので、警官も抵抗されること恐れて尋問をしないのかもしれない。 アパートの近くでも犯罪を目撃することが増えてきた。犯罪が身近に迫ってきている。もう、決して他人ごとではない
 | 窓からの風景。セントロから近いだけに、犯罪と出会うのも紙一重 |
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