移民百年祭 Site map 移民史 翻訳
南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
11・6 時間つぶし代

11・6 時間つぶし代 (2016/11/05) 仕事場に45分も早くついてしまい、時間を潰すためにバールを探していると、以前は見かけなかったパダリア(パンを中心に売る食品雑貨店、コーヒーも飲める)があったので、そこで時間を潰すことにした。ブルックリンという10数年ほど前からビルやショッピングセンターがどんどんでき始めている地区であるから、エステチカやブティックなどの洒落た店もある。
できたばかりのパダリアは、内装も真新しく、カフェテラスなどもあって結構洒落ている。名前もマンハッタン。店の前に、人間大の自由の女神像をド~んとおいている。ここに来る前に、サンタマーロ大通り沿いの薄汚れたバールに入ろうかと、思ったが、大通り沿いは強盗がバイクで乗り付けてモノを奪ってさっと逃げていく可能性が多いのでやめたのだ。さらに、客の雰囲気が悪い事が入らない気にさせた。ガソリンスタンドにコンビニエンスストアがあったので、そこで、と考えたが、いつも金があるガソリンスタンドは襲われる可能性は非常に高い。とばっちり食うのはいやだから、ここもパス。そしてたまたま見つけたのがこの店であった。明るくて小奇麗で入る気持ちもそそられた。難を言えば、客に余裕のありそうな人が多いから、狙われる可能性はないとは言えない。
と、たかだかコーヒーを一杯飲むために店を選ぶのに、あれやこれや、と考えてしまう。アホらしい、と言えばアホらしい。襲われるときはどんなところにいても襲われる。しかし、僕の背中のナップサックには新品だったら100万円相当の機材が入っている。ブラジルで買いそろえるにはその1.5倍はかかってしまう。どんな無駄な、アホのようなことをしてでも、絶対おそわれたくない、というのが正直な気持ちだ。というわけで少しでも確率減らすためにどうしてもあれやこれやと考えてしまう。小心者だから仕方がない。
エスプレッソコーヒーをちびちび飲みながら20分程度時間を潰す。カップが小さいのであっという間にコーヒーは飲みほしてしまったが、売られているパンを見たり、客をみたりして、ずるずると時間を潰す。
コーヒー1杯、4.3レアル(約120円)。場所柄もあるだろうが高い。もしかしたら、どの店も今はこの値段かもしれないが・・・。外で飲むのが久しぶりだっただけに、その高さが身に染みた。このコーヒー代には、場所代、雰囲気代、時間つぶし代、そして安全代(僕にとっては)まで含まれているのだから、納得するしかない


前のページへ / 上へ / 次のページへ

楮佐古晶章 :  
E-mail: Click here
© Copyright 2024 楮佐古晶章. All rights reserved.