１１・１３ ・・・勉強しない人が多い・・・ (2016/11/12)
アメリカ大統領にトランプ氏が当選しデモが起きていることに対して、「アメリカにはアホが多い・・・・、勉強しない人が多いんですよ・・・」、というような暴言を外国芸能人？ デーブ・スペクターが言ったという記事がデイリースポーツのネットにあった。
「暴言」。ネットを見ていると最近のマスコミは、「暴言」「劣化」「一括」「暴露」・・・など過激な言葉が目に付く。読者を惹きつけるためであろうが、言いたい点とは別のところにスポットを当てられ、大げさに書かれる、芸能人や政治家、スポーツ選手などの有名人はたまったものではない。デーブの場合は、きっと「勉強をしない人が多い」ということを言いたかったはずだ。それを「アメリカ人にはアホが多い」という部分にスポットを当て、「暴言」と書くとは！ 記者の資質がうかがわれる。僕のいた頃の日本では、所詮スポーツ新聞だから、と許してしまう風潮があったが、今はどうなのだろう。
デーブのアメリカ人は勉強がしない人が多い、と言う言葉は、ブラジル人にもそのまま当てはまる。多くのブラジル人は新聞を読まないし、ＴＶニュースも見ない。ネットカフェなどを覗いても、多くの人はＰＣゲームをしているか、個人メールのやりとりばかりである。携帯も同様である。最近、政治家のやりたい放題の汚職が発覚し、ますます政治離れが起こっているような感じさえする。あくまで、感覚でしか言えないが、新聞に目を通し、ネットやＴＶでニュースに目を通す人は本当に少ないのではないだろうか？ そういう僕も、ポ語のＴＶニュースやネットは毎日確認しているが新聞はとっていないから大きなことは言えない。
新聞の読者は減る一方である。僕が来た頃は、日本の新聞の数倍の厚さがあった新聞もすっかり薄くなり、今では日本の新聞の厚さ以下になっている。こんなことだから、字を読めないお笑い芸人が人気だけで国会議員になったりする。投票場で誰に入れていいかわからず、名前の覚えのある芸人に入れる人が多かったらしい。日本でも芸能人や俳優などが国会議員に当選するのは同じような点が多いにあると思う。ブラジルの場合は、投票が義務であるから、投票しなければ罰金？ やパスポートを取得できなかったりさまざまな不利が出てくる。それだけに、政治家が投票を金で買ったりするような不正が多発する。つい最近あった全国市長選でも投票の売買があった。
国会議員や大統領の当選者は、結局は社会に、そして個人にはね帰ってくるから非常に重要なことである。自分には関係ないとは決していえない。しかし、若い時には、目の前のことに忙しく、自分が1票を入れても何の影響もない、と思ってしまう。僕もそうだった。それこそ、政治家の思うつぼである。やっと最近になってそういうことが解ってきた。
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