11・16 祝日の旅行 (2016/11/15)
火曜日がブラジル共和国宣言の日で祝日であった。人によっては先週の土曜日から火曜日4日間の休みであった。あいにくサンパウロの天気はずっと悪かった。 火曜日はメルカードに魚が入荷する日など毎週買い出しに行くことにしているが、残念ながら祝日なので魚の入荷はない。祝日になると、漁舟たちは観光舟に早変わりし、漁に出ないからだ。漁をするより観光舟の方が儲かるのだ。経済危機とはいえ、ブラジル人は大の旅行好きだから、生活費を切り詰めてでも旅行に行く人がいるのだ。僕の知人にもそんな女性がいた。 「サンパウロの生活はもう息が詰まりそう。どこかにいかないと気が狂いそう」彼女の生活は決して楽な生活ではない。それでも分割で早々に格安の飛行機チケットを取りレシフェに行ってしまった。行った先では友人の家に泊めてもらうらしい。お金もないのに、無理をしてでも、飛行機で旅行に行く感覚が解らない。まだ、学生なら納得もいくが、彼女はもう40を過ぎている。多くのブラジル人はこんな感じである。先のことは考えない。 少々無理をしない限り旅行はいけない、新しい何かを開くには旅行が必要だと考えたのであろうか? 僕にはそんな無謀なことはできないが、確かにいろんなことに行き詰まっているときに、新しい生活を開くきっかけの旅行、と考えれば、アリかもしれない。しかし、何の展望もなく友人の家で過ごすだけの旅をする勇気は今の僕にはない。
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