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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
11・18 アラブ・カフェ [画像を表示]

11・18 アラブ・カフェ (2016/11/17)  メルカードの買い物の帰りに問屋街25デマルソを通ると、アラブ系風の革ジャンをきた4,5人の男たちが、銀色の巨大なカフェポットを置いた台を囲んでカフェを飲んでいた。以前通った時にも飲んでみたいなと思ったが、男たちの顔が怖そうだったので、あきらめて通り過ぎていた。友達にこのことを話すと、「テロリストが、紛れ込んで、目立たないようにするために、カフェ売りをしているときがあるよ」と言う。確かにその可能性がある。オリンピック時にも、アラブ人のテロリストがブラジルに侵入しているという噂を聞いた。
今日たまたま通ると、以前同様にカフェを男たちが飲んでいた。一度前を通り過ぎたが、飲んでみよう! という気に突然なったので引き返した。メルカードのおばさんと日本語を久々に話したことで、気持ちが少し高ぶっていたのかもしれない。
「これアラブのカフェ? 売っているの?」
「そうだよ。カフェが欲しい? それとも、このポット?」
「カフェを飲みたいんだ。いくら?」
「2レアル(約65円)だよ」
 ひとりの男が流ちょうなポルトガル語を話した。
「砂糖は?」
「いらない」そういうと、男はちょっと驚いたような顔をして、もう一人の男にアラブ語で「砂糖はいらない」と言ったようだ。そういわれた男がカタコトのアラブ語訛りのポルトガル語で「ポルトガル語は話せないんだ」と言った。聞くのは分かるようなので「僕もそうさ」というと男はにっこり笑った。
 小さなプラスチックの容器に入れてもらったカフェは、すこしハーブの味がしたが、ほとんどバールのカフェと変わらなかった。
「このポットはなんていうの?」と最初の男にきいたが「知らない」という答えが返ってきた。おそらくアラブ語では呼び名があるのだろうが、ポルトガル語ではしらないのだろう。男はポットの頂点を差しながら、「ここに炭を入れて保温できるようになっているんだよ」という。友人の「テロリストかもしれないよ」と言う言葉頭を過ったが、写真を1枚撮らして欲しいと頼んだ。男はてっきり携帯で写真を撮るもの思ったようで「いいよ。撮ってあげるから携帯だしなよ」という。
「一眼レフだけど・・・」と言いながらカバンからカメラを出しても嫌な顔をしなかったのでそのまま撮った。サッカーを応援するアフリカ人に何度か写真を撮らせてくれと頼んだことがあるが、一度も撮らせてもらえたことがない。気を使いすぎなのかもしれないがなんらかの事情が在る可能性もあるので人が入らないようにポット飲みを撮らせてもらった。撮ろうと思えば、ズームレンズを広角側にして気づかれないように撮ることができたかもしれない。しかし、それはできなかった。ブラジルで写真を撮る場合、麻薬や犯罪などに関与する人が普通にいるので気を使う。知らずに写真を撮ると犯罪に巻き込まれることが十分あるので怖い

DSC_4713.jpg
頂点に穴が開いていて炭が入れられるようになっている


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