11・19パッションフルーツ (2016/11/18)
毎週、果物は肉や魚、卵をメルカードで買った帰りに、果物の卸店が並ぶ一角で路上販売をしているおじさんから買うようにしている。ごっつい不愛想なおじさんだが(もしかしたら僕より少し若いかもしれない)、毎週買うちに籠にいれて一盛りで売っている果物を選んでくれるようになった。傷んだ果物が入っていると他に替えてくれ、少し安くしてくれるようになった。僕自身はいちいち選ぶのは面倒くさいのでパッと見、傷んでいる果物がなければ、それを買っていたのだが、そんな僕を見ておじさんが選んでくれるようになった。 売られている果物は、一流品とはいえないものばかりで、どちらかというと小ぶりな物が多かったが、フェイラ(市)で買うよりほんの少し安かった。マンゴーなどは、僕には小ぶりの方が一度で食べきることができむしろ都合が良かった。犬たちと分け合って1度に食べるのにちょうどの量なのである。 今日はマンゴーとパッションフルーツを買った。20年ブラジルにいるが、パッションフルーツを買ったのは初めてのことかもしれない。ジュースやムースを、知人や友人の家でごちそうになったことはあるが、自分で買って作ったことは一度もなかった。決して嫌いな味ではないが、ミキサーでジュースにするのが面倒くさいのだ。おじさんに聞くと、半分に割ってスプーンですくってそのまま食べることもできる、と言われ、試しに買ってみたのだ。この頃は、そのまま食べるパッションフルーツが出ていることは知っていたので一度食べてみようとは思っていたのだが、ずっとその機会がなかったのだ。 思ったほど酸っぱくもなく、上品な味で食後にぴったりの果物である。何より、皮も剥がずに、半分に切っただけで食べられるのなら、怠惰な僕にはぴったりである。ひとつ食の幅が広がった。
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