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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
11・21 カツオと「esperto」

11・21 カツオと「esperto」 (2016/11/20)  写真を整理しながら、ちょこちょことユーチューブで「サザエさん」を見る。この頃、ずっと「サザエさん」ばかりみているせいで、見るのがなくなりつつあるほどだ。ネットを見ていると、あれやこれやと「サザエさん」論がかかれているが一切読んだことがないので、裏話や批評などは知らない。
基本的には、サザエさん一家の様な、日本的な温かい家族を持つことを目指していたが、どうやらそれは無理の様だ。やはり理想は理想だ。なかなかうまくいかない。原因のほとんどは僕のせいだろう? やはり、家庭的な人間ではなかったのである。若い頃は、家族など持つとは思ってもみなかったし、持ちたいとも思っていなかった。それでも持つなら、日本的な温かい家族とは思っていた。案の定、その思いはもろくも崩れ去ってしまった。
「サザエさん」をみていて、気にかかったのはカツオのズル賢さである。電話までして姉の行動調査、何をするにも金、平気で嘘をつく・・・、など。僕の小学生時代にはそんな子供はいなかったと思う。もちろんあくまでも大人が作ったアニメだから、そんなことは深く考えず、さらりと流して見るべきなのであろうが、気にかかった。ときには苦々しくさえ思った。僕の小学生時代は、嘘をつかないにようにと言われながら育ったが、今は違うのだろうか? 今はこれほどまで嘘をつくのだろうか? 嘘の上に嘘を重ね困るという図式の話がたくさんあって、最終的にはなんとか切り抜けるが、小学生がみたら、嘘をつくのが普通だと思うかもしれない。
ポ語に「esperto=賢い・抜け目のない」という言葉がある。日本人からすれば、どちらかというとずる賢い、というような感じを受ける言葉である。あるブラジル人の母親が「espertoに立ち振る舞いさない」というのを聞いて、カツオの顔が浮かんだ。


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