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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
11・24 不法住民撤去 [画像を表示]

11・24 不法住民撤去 (2016/11/23) 犬の散歩をしていると、前方に警官が10人以上いる。何があったのだろう? どんどん進んでいくと、歩道いっぱいに洗濯機やガス台が並べられてあった。2年前から占拠されていた建物の入り口扉が大きく開かれ、両脇で警官が見張っていた。ついにここの建物にも手入れが入り、不法住人の撤去が始まったのだ。
夕方、この建物の前を通るたびに苦々しく思っていた。というのは電気がつながってないはずの建物に煌々と電気がついているからだ。おそらくガット(盗電)だ。コムュニダージ(ファベーラ,貧民街)では盗電ばかりである。それでも最後にコミュニダージにいったときには電気代が請求されて、住人がぶつぶつ言っていたものだ。こうした盗電は一般庶民から解らないように電気代から徴収されているだろうから腹立たしい。毎日少しでも電気の使用を減そうと涙ぐましい苦労をしているのに、彼らは使い放題なのだ。水道代にしても同様である。そういうことを考えると腹立たしかった。さらに彼らは、僕らが毎月ひいひいいいながら払っている、建物管理費も家賃もほとんど払っていない。実際は、元締めの様な男がいて、格安ではあるがお金を徴収しているとの噂をきいたことがある。以前撤去された建物の前で、大声で「私たちはちゃんとお金を払っているのよ!」と大声を上げている女性がいたから、まず間違いがないだろう。政党や、政治結社、組織の人間が金を取っているものと思われる。
決して治安がいいとは言い難い地区ではあるが、メトロ駅やバスターミナル、セントロから近く、最近人気の場所である。周辺では建物の建築が止ったりしているのに、セントロでは、小さなアパ-トの建築ラッシュである。そんな場所に格安で、それも電気代も水道代を払わず、保証もなく住めるのだから貧しい人々にとってはありがたい話である。しかし、いつおいだされるかわからない不安が常に付きまとうが・・・。最近はアフリカ人やボリビア人が多く住み着いているという話をきく。
うちから数百メートルの場所にもかかわらず、今朝、何の騒動も聞かなかったので、住民は何の抵抗もせず投降したのだろう。数年前のサンジョン大通りの占拠アパートの建物からの撤去騒動では不法住民が激しく抵抗しテレビなどでも取り上げられ、機動隊も出動したものである。
セントロの路上生活者の排除といい、占拠建物からの不法住民撤去など、市・州政府の動きがおかしい。変な方向に走らなければいいが

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議会場前の去年あったセンテット(屋根なし住民)などのデモも最近はめっきりなくなった。なんかおかしい。


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