11・4 運が悪かった・・・ (2016/12/03)
「中国企業管理の製品の70%、ブラジル企業管理の60%、日本企業管理製品の30%は信用していませんよ。申し訳ないけどここに出店している半分以上のオルガニック野菜もね」というとオルガニック野菜を生産する日系のおじさんがちょっと悲しそうな顔をした。 「ここに出店している人達は厳しい審査を受けているから、まず大丈夫なんだけどね~。ブラジル製品も半分はだいじょうだと思うけど・・・」 確かにその通りかもしれない。僕が思っているほどひどくない可能性は十分ある。しかし、TVニュースやサイトで、毎日のように詐欺事件や政治家の汚職贈賄事件ニュースを見ていて僕はすっかり耳年寄りになっていたし、実際僕も何度か騙されていた。 ネットで純血種として買った犬は雑種だったし(数か月後にわかったが、今更返すことはかわいそうでできなかった)、オリジナルのカメラ電池として買ったものは偽物だった。普通の店の3倍ちかい値段で薬を売りつけられたり(使用して数か月後に発覚。滅多に使わないものだけに値段をしらなかったし、その獣医を信頼していた)、排管修理を頼むと値段ばかり高くて最初に言ったことをしないし、・・・。まともに、すべてを相手にしていると、怒りで血管がブチ切れそうになるので、途中から「ここはブラジルだから」と言い聞かせ、そこそこのところで手をうつしかなかった。もし、怒りにまかせて行動していたら、裁判には勝ったかもしれないが、お金はかかり、血圧は上昇し健康は最悪になったと思う。 多くの日系人に聞いてみたが、「仕方がないよね」「そうした方がよかったからじゃない(修理について)」とか、我慢して受け入れた方が良いというような発言が多かった。徹底的に文句を言え! 闘え! という人は一人もいなかった。結局は、腹が立って、眠れなくなり自分の健康状態が悪くなってきたので、途中で折れてしまった。病気にでもなったら、それこそ目も当てられない。そんな自分に腹立ちを覚え、相手を力でねじ伏せたい衝動に駆られたが、そんな権力もお金もなかった。 そういう話を、おじさんにすると「へんなのに当たっただね。運が悪かったね~」という言葉が返ってきた。「運が悪かった!」・・・相手に怒らずに、そういう風に考えるのが一番良いのかもしれない。しかし、まだまだ人間ができていないのでなかなかそういう風には考えられない。
 | 息子に買ってやった犬。5か月あたりからむくむく大きくなった。買ったのは獣医からだったのだが・・・。息子がこの犬でいい、というので我慢したが |
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