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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
12・5 デモ [画像を表示]

12・5 デモ (2016/12/04) テレビをつけると偶然、パウリスタ大通りの反議会デモが映った。久しぶりに行こうという気になった。4,5か月前にイベント写真を撮っていて、レンズを盗まれてしまいすっかり行く気が失せてしまっていたのだ。それまでも、デモやイベントに行くたびに、レンズやカメラを狙われて盗まれそうになったが、そのたびになんとか避けていた。撮られたのは、盗られてもいいと思っていた古いカビだらけのレンズだったが、いざ、盗られると本当に腹がたった。「盗られてもいい」という気のゆるみがまずかったのだ。寝ている時も、その悔しさを思い出して目が覚めるほどであった。これほど自分でも悔しくなるとは思いもよらなかった。歳をとるに連れ、思いが強くなってきたようだ。それ以来、セントロやうちの近くのデモは別にして、わざわざバスに乗ってまでデモ写真を撮りに行く気が失せていた。
 家を出る前に、自問自答してみた。「本当にいきたいのか・・・・」時間が洗い流してくれたようで、もう悔しさはなくなり、「行こう!」という気持ちが強くなっていた。
 荷物は極力減らし、一眼レフにズームレンズ1本、そして動画用にミラーレスカメラ。メトロを乗り継ぎ着いたパウリスタ大通りは、もう17時ちかいにもかかわらず、思った以上の人出であった。その多くの人がブラジル国旗を振り、ブラジル・シンボル色の黄色と緑のシャツを着ていた。今年は日本でも、国会前に多くの人が集まったようだが、国旗に白と赤のシャツを着た人が多かったのだろうか?
延べで、数千人の人々が集まっていたと思われる。ほとんど中年以上の人々である。10代、20代前半の若者はほとんど見受けられない。それだけ若者たちに政治離れが起きているだろう。今年は、学生が学校を占拠する事件が相次いだので、もう少し若者たちも来ていると思っていた。僕が行った時間には見かけなかった。その代わりにおばちゃんやおばあちゃんが多く、拳を振り上げて、「ルーラ元大統領の逮捕(汚職贈賄)」「レナン上院議長の退陣(汚職贈賄)「反議会」を強くアピールしていた。このデモは全国であったそうで7万5千人以上が集まったらしい。トリアノン駅からメトロに乗ろうと思ったが、長蛇の列ができていたので、メトロに乗るのを止めてバスにした。地上にいるときには、それほどの人出とは思わなかったが、けっこうたくさんの人が来ていたのだ。ちょっと驚きであった。
カメラを盗まれることも、襲われることもなく無事家に帰りついた。今後も、油断することなくじょじょに慣れていきたいと思っている。

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全国各地で4万5千人がデモをした。来年はもっと荒れるという噂もある


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