12・10 37レアルの災難 (2016/12/09)
オルガニック市に行くために、50レアル札と20レアル札を用意して出かけた。はっきりと記憶している。 トマトを買おうと、50レアル札を売り子にわたした。一瞬、20レアル札にしようかと思ったが、50レアル札を細かなお金にしたかったのだ。トマトは14レアルだったのでお釣りが36レアル返ってくると思っていた。小さなお金がなかったのか? 売り子がお釣りを渡してくるのに時間がかかった。どうしたのかな? と思っていた。 渡してきたのが6レアルだったので、「渡したのは50レアルだけど」というと、いや20レアルだと言って引かない。「いや、50レアルだ」「20レアルだ」というやりとりがしばらくつづいた。一向に引こうとしないので、いくらこんなことをつづけても仕方がないので、「じゃあいいよ」と言ってトマトは買わず20レアル札を返してもらってこちらから引いた。 もし、売り子が金をごまかそうとしたのであれば、絶対ひかなかったろうが、そんなことをしない思われる男だったのでこちらが引いた。お金を家から持ってくるときのことも、買う直前のことも覚えているから、絶対間違っていない自信はあった。 後で考えると、こちらから引いたということは、僕が間違えていることを認めたことになることに気が付いた。その当時はどちらも引かないやりとりを続けても仕方がないと思い引いたのだが、失敗だった。オーナーを呼んで、どこかに置き忘れていないか調べさせるべきだった 50レアル札と20レアル札は、どちらも黄色っぽい色をしているから間違えやすい。 今まで間違えられたたことはなかったので安心して使っていたが、これからは「50レアル」と声にだしながら使わなければ、と思った。2レアル札と100レアル札も同じ青っぽい色なので間違える可能性は十分ある。これもやはり気を付けなければならない。 今となっては、災難を37レアルで避けることができた、と無理やり自分自身をいいきかせるしかなかった。
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