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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
12・11 腐りきった政界

12・11 腐りきった政界 (2016/12/10) 「すごいことになりましたよ」
昼飯をくって、長めに昼寝をしていたところに友人から電話がかかった。
 TV局大手のグローボ局やエスタード・サンパウロ紙などが、政治家とゼネコンとの汚職贈賄事件をすっぱ抜いて昨夜大々的に発表したというのである。週日は午前中、TVニュースを昼まで見るのだが、夜はTVを見ないので全くしらなかった。少し寝ぼけていたことと、ブラジルの政治家は汚職贈賄ばかりですっかり慣れっこになっていたのでたいしておどろかなかった。
 しかし、電話を切ってネットを見ていると、こんどの事件の発覚は、国を揺さぶるほどのものだと解った。主要な政治家をはじめ、大統領の名前まで暴露されているのである。これほど大きなものは、僕の知る限りではなかった。最近はサンパウロ州の主要な大都市の市長や議員も次々と汚職贈賄事件で逮捕されている。近郊都市では、なんと市長を始め、その市の議員の半分近くが逮捕された。ブラジルの政界は腐りきっている。これでは、国がよくなるはずがない。この国では、国のために政治家になるのではなくて金儲けのために政治家になるのだから。最近は東京都議の様子を見ているとそれに近いような感じがするが・・・。ここで膿を出し切ってシャッフルできれば良いが、それは無理だろう。
 実はこの事件の発表は年明けから少しずつ行われる、というのが大方の見方だったらしい。それが、年末のこの時期に発表されたのが、臭い。それもグローボ局からというのは臭すぎる。夜、TVでニュースを見たが、関与する政治家の名前が一人一人あげられ、支払われた金額など細かに発表された。あまりに広域にわたり、名前も知らないような多くの政治家が関わっているので、途中で見るのもいやになってしまった。もしかして政治家たちは、これを狙っていたのではないだろうか? どうせバレルなら、「皆で渡れば怖くない」方式で、多ければ多いほど1人あたりの風当たりも弱くなるだろう、と考えたのではないだろうか? 考えすぎかもしれないが? この発表は逮捕されているゼネコンの第3幹部クラスとの司法取引で暴露されたことをすっぱ抜いたようだ。今後、捜査が、第2、第1に及べば、もっとすごいことになるかもしれない。大統領の名前、州知事の名前もあがっているだけに、今後どうなるか目が離せない。


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