移民百年祭 Site map 移民史 翻訳
南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
12・17クリスマスの味 [画像を表示]

12・17クリスマスの味 (2016/12/16) いつも食料品の買い出しに行く火曜日にメルカードに行ったが、欲しい小魚が無く、1匹数キロの魚ばかりだったので、金曜日に再度行ったが小魚は売り切れ。魚屋の兄ちゃんに聞くと、「年末は、忙しくてリンパ(=綺麗にする。一般的に魚屋では頼めば内臓や頭などを取ってくれる)する時間がないから、あまり店に置かないんだ」という。今朝は少しあったが、中国人が買ってあっという間に売れてしまったらしい。マグロは高いし、サーモンは養殖だから買う気にならない。中くらいのタイもあったが、大西洋で獲れたタイは身が柔くおいしくない。結局、魚はあきらめて豚肉1キロと牛肉1キロを買う。魚は骨も頭も入れた丸ごとの重さで売られるので、1キロの魚を買っても捌いてもらって身だけにすると、半分以下になってしまい重さもなくなる。しかし、肉は、ほぼ肉のみの重さ(たまに骨付きの肉もあるが)なので結構重い。3キロ近い距離の帰り路を考えると、ちょっとうんざりだが、住居近くのスーパーで古い肉を買う気にはならなかった。
 肉屋で肉をミンチにしてもらっている間、ガラスケースの中をみていると、子豚が数匹ぶらさげられていた。ブラジルでは、クリスマスやイベントで、子豚を丸焼きにして食べる習慣があるのだ。脂っぽいし、肉がよく焼けてないことがあるので僕はさほど好きではない。出来立てを食べればまだ脂も固まってなくておいしいのかもしれないが、まだ食べたことがない。自分では絶対料理しないものだけになかなかその機会に出くわすことはないのが残念だ。肉屋のおじさんに聞くとブラジル人にも嫌がって食べない人もいるらしい。
 メルカードの中を廻ってみると、クリスマスがまじかに迫ったせいか、クリスマスの食料品が溢れていた。特に、豊穣を意味するというローマ時代からの伝統食、クルミやクリなどの木の実を売っている店が増えていた。
 ブラジルにはクリスマスケーキを食べる習慣はなく、イタリア伝統の菓子パン、パネトーネを食べるのが一般的である。雑誌の写真・編集でアルバイト的に会社在籍しているときにはよくもらっていたが、完全にフリーランサーになってからは、貰う機会もなく、すっかり食べる機会がなくなってしまっていた。あまり好きでないので、自分では買うことがないし、もらっても子供のいる家庭にあげていたから、ここ数年食べてないような気がする。おそらく、今年も食べることはないだろう。クリスマスの味がなんとなく懐かしくなった。

DSC_4976.jpg


前のページへ / 上へ / 次のページへ

楮佐古晶章 :  
E-mail: Click here
© Copyright 2024 楮佐古晶章. All rights reserved.