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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
1・3 35周年同窓会の写真

1・3 35周年同窓会の写真 (2017/01/02) 高校卒業35周年の同窓会が故郷の高知で行われ、その様子がFBにアップされたのを見た。引きの写真で見ても、ほとんど当時と変わらない人がいるかと思えば、年月を感じさせる人もいて面白かった。僕自身も、「年取ったね」と驚かれる人間のひとりだろう。自分では歳をとった年輪だ、と自分を慰めているが、鏡を見るたびに妙に寂しくなる。
 写真を見ていて、3分の1は誰かわからなかった。歳を取ったせいだけでなく、高校時代は、僕が自分の殻に入り込んでいてほとんど周囲と関係を避けていたからだ。考えてみれば、高校時代は全く印象に残っていない。その分、大学時代はその揺れ戻し? で好き放題やりすぎた。その結果が現在だ。決して後悔がないとはいえない。
5年前の30周年の同窓会には、運よく仕事の都合で日本に帰国することができたので出席した。高校当時仲良くしていた友達に話しかけたところ、まったく覚えていないのだ。「誰だっけ?」と言われたときにはさすがにショックだった。それだけ歳をとって変わった、劣化してしまった、ということだろう。
とは言いつつも僕自身も同じクラスだった女性に誰だか解らない人がいて驚いた。顔を見ても名前を見ても解らないのだ。それだけ当時は周囲のことを見ることができなかったということだろう。そんな感じであったから、当然、僕のことなど覚えている人はほとんどいないだろう、と思っていたが、名前が珍しいせいで意外に僕のこと、いや名前を覚えている人がいたのは驚いた。
写真を見ていて気にかかったのは、何気に、皆、質のよさそうな服をきていることだ。50を過ぎると皆余裕ができるのだろう。やはりブラジルで売られている服とは異なり、写真で見ても生地、縫製などの質の良さを感じる。ブラジルではユニクロの服でさえ並み以上に見えるのだから、ブラジル製品のひどさが想像できるだろう。もっともブラジル人が着ると、安い服でもかっこよく見えるから不思議だ。ところが僕が着たら、そうはいかない。もともと服装は気にしないし、泥棒の多いセントロを歩くので見るからに高そうな服は僕には無用の長物だ。5年前の同窓会に出席したとき、着る服がなく慌ててユニクロにシャツを買に行った覚えがある。慌てたせいで、襟の後ろに張られたMシールを取り忘れていることを知らずに出席していた。指摘されて急いで剥がした覚えがある。その頃は、ユニクロと言えば質はまあまあだが安物の代名詞だった。恥ずかしかった。もっとも、無理して高級品を買っても僕には着て行く場所もなく仕方がなかったのではあるが・・・・


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