一時期、スーパーで買える程度のコーヒーを飲み漁っていたが、この程度のコーヒーではさほど大きな味の違いが僕には分からなかった。値段にして250グラムが500円程度のものである。結局、味の違いが解らなければどれを飲んでも同じことに気づき、近くのスーパーで500グラムが500円のものを飲むようになった。それでも、混ぜ物なしの100％？コーヒーのはずだ。ちょうど堺の値段にあるコーヒーで、これ以上安くなると、混ぜ物のあるコーヒーになってしまう。ブラジルで普通のスーパーで売られている500グラム300円以下のモノは20％ほど混ぜ物が入っているらしい。たしかにおいしくないし、たくさん飲むと途端に胃にもたれた。せいぜい100円の差で胃にもたれず、少しはおいしく飲めるのなら、当然、胃にもたれない方を選ぶ。何しろ、1日に小さなエスプレッソカップで8杯ほど、小さなマグカップで3杯以上飲むから、少しでも体に良い方を選びたい。 　高かめの製品を多く置く「ポンデアスーカ」などのチョイ高級スーパーには250グラム500円以上のコーヒーものがいろいろ売っているが、うちの近くの格安スーパーには混ぜ物コーヒーしか売っていない。だからわざわざメトロに乗って買いにいかなければならなかった。たまたま、アパートの近くにある格安スーパーにも1種類だけ500グラムが500円のものを見つけたので、それをしばらく買っていたが、今年に入って突然消えてしまった。皆、安いものしか買わないから仕入れをやめたのかもしれない。もっとも高いと言っても差は3レアル、100円程度であるが・・・。ビジネス街、パウリスタにある大型スーパーで日本企業駐在員らしき人間と日本からの出張者がコーヒーなどの買い物をしている姿を場所柄よく見かける。はっきり言って、そのスーパー程度で売られているコーヒーは混ぜ物のある安いコーヒーしかない。日本にお土産として持って帰るのなら、粉コーヒーは買うのは止めた方がいい。まずいので恥をかくだけである。一度、粉コーヒーを日本にもって帰って大恥をかいたことがある。日本のコーヒー好きは、世界中のおいしいコーヒーを専門店で買って飲んでいるから、舌が肥えていて味の良し悪しは一発でわかるようだ。そのことを言ってやろうか、と思ったが、現地の駐在員がいたので余計なお世話だと思い何もいわなかった。もし、お土産としてコーヒーを買うなら豆かインスタントをお勧めする。コーヒー好きに渡すなら、コーヒー専門店で購入した方が良い。市販されているものの多くは2・３流品である。混ぜ物されていても、それによって逆においしくなっているかもしれない、と思ったこともあったが、そんなことはなかった。勿論、現地の味として渡すのなら良いが、おいしくなくてちょっと飲んで捨てられることを考えると止めた方が良いと思う。 　3日間、コーヒーを飲まない生活の後に、友人と食事をしたついでに「ポンデアスーカ」に連れて行ってもらい、やっといつも飲んでいる一番安い100％？　コーヒーを購入した。その地区は、日系人が多く住む地区で、面白いレストランや他にもスーパーがあるようだ。日系人はお金を持っている人が多いから、その地区で店を開業しても採算がとれるのだろう。うちの近くは交通の便は良いが、庶民の下クラスの人が多く、店が開いてもあっという間に潰れてしまう。最近、ちょっと高級なスーパーチェーンのミニスーパーが近くに開いたがいつもガラガラだ。近いうちに閉鎖されるだろう。セントロの再開発で古い建物が壊され新しいアパートがどんどん建てられているので、今後、住人の質も変わっていくと思われる。少しでも良くなれば良いのだが

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