2.6 散歩の顔なじみ (2017/02/05)
散歩をしていて、毎朝出あう人々がいる。 最初に会うのは、早朝トレーニングにフィットネスセンターに通う30歳代の女性。背筋をピンと伸ばしてスタスタと歩く姿を見ると、すぐに彼女と解る。ほっそりした体系だし、薄暗くて顔がよくみえないので若風にみえるが、もしかしたら結構なおばさんなのかもしれない 1輪車にバナナを一杯載せて売りに出かけているおじさん。売り歩いているのか、売り場に向かっているのかわからないが、ときおり、停まって売っている姿を見る。毎朝、見るたびに、積んでいるのは黄色い新鮮なバナナなので、毎日一輪車いっぱいのバナナは売り切っているのだろう。 古着を路上で売るおばさん。靴、ズボン、シャツなどを、路上に敷いたビニールシートに並べて売っている。アフリカ人移民やおばさんが買っている姿をよく見る。もう5,6年以上見るから、結構売れているのだろう、早朝は警察の手入れもないし、昼間売るより良いのかもしれない。 マリア様の像を担いで歩いているおじいちゃん。いつも大きな白いビニール袋にパンを入れていて、場所、場所で鳩にあげている。本人はいいことをしているつもりなのかもしれないが、飛ぶドブネズミと言われるほどいろんな細菌をまき散らす鳩に餌をやることは、近くの住人にとっては非常な迷惑だ。自分の家の近くでやれと言いたい。路上生活者がパンをくれと頼んでも頑としてやらなかったのを見たことがある。鳩にやるより困った人にやる方がいいと思うのだが。もっとも、路上生活者の中には、もらった食べ物で腹を壊したと訴えて来る人間もいるから気軽にはやれないことは確かだ。うちのアパート近くにくるとタクシーで帰っている。もしかしたらお金持ちなのかもしれない。少なくとも貧乏人ではないだろう。 毎日、散歩をしているといろんな顔なじみができて、面白い。
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