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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
2.9やっと手にした冷蔵庫

2.9やっと手にした冷蔵庫 (2017/02/08)  今日、買った冷蔵庫がアパートに着く予定だった。ブラジルは商品を手にするまでは何が起こるかわからないので、ちゃんと着くか心配であった。
 アパートのインターフォンが壊れているので、ポルテイロ(門番)に冷蔵庫が来たら電話をかけてくれるように頼んだ。うちに訪ねてくる人はまずいないし、そもそもアパートが汚いので誰もアパート内に入れるつもりはさらさらない。だから普段はインターフォンが壊れていても困ることはなかった。しかし、こういう大型の買い物をすると、どうしても運んでもらわないと困る。普段、僕は極端に愛想が悪いから、アパートの住人やポルテイロ、シンジコ(建物全体の住人責任者)には、向こうが挨拶してこない限り僕の方から挨拶することはない。もちろん、お礼や礼儀的に挨拶する必要があるときはするが、それ以外は一切しない。性格が頑固なのだ。おそらくアパートの住人にも不愛想な日本人として変人扱いされているだろう。このように、普段、不愛想なことばかりしているから、ポルテイロなどに頼みごとをして確実にやってもらいたいときには、いくばくかの金を払う。
 今日の場合は、僕に連絡とれずに運送配達員に帰られると、後々、ものすごい手間となってしまう。どうしても連絡をしてもらう必要があった。こういうときはお金を払うのが一番である。電話代として20レアル札(約700円)を渡すと、最初、ポルテイロは口では拒みながらもうす笑いを浮かべて受け取ってくれた。後で面倒になることを考えると安いモノである。特にブラジル人にはお礼としてお金を払うのが有効だ。もっとも、渡し方と、多すぎもせず少なすぎもしない金額を渡すのは結構気を使うが。
 たまたま、買った証明書を見ていると、電話番後が間違えていた。ぼくの携帯番号は9999xxxxなのだが、証明書を見ると9が5桁もあった。あああ~、思わずため息が漏れた。対応してくれた店の男は20代後半の明るい優男でテキパキと仕事をこなすタイプであった。しかし、その間違いだらけの仕事ぶりにがっかりしてしまった。というのも、住所番号も間違えていて、一度、訂正しに店にまで帰っていたからだ。まさか、電話番号まで間違えていたとは・・・・。しっかり、確認しなかった僕がバカだった。
 冷蔵庫を買うにあたり、欲しいメーカーの冷蔵庫がエレベーターにはいらないことを直前になってしったり、やっと買うつもりになった商品のストックがなかったりで1か月近くかかっていた。最後の最後まで問題があった(問題にはならなかったが)ので、イヤ~な予感が頭を過った。配達員はちゃんときてくれるだろうか? ポルテイロはちゃんと電話してくれるだろうか? 考えれば、考えるほど心配になった。しかし、こんなことを考えてもしょうがない。所詮は運でしかない。うまく届かなかったら、運が悪いだけである。そう思うと心配する自分がアホらしくなってきた。届かなかったら、店に文句を言いに行って・・・、ひとつひとつ解決していくだけである。そういう面倒臭い手順を踏むのも、いろんなブラジル人を見る機会になるだろう、そう思うと少し楽になった。
 午前中に届くはずであったが、10時半を過ぎてもいっこうに来る様子がない。頼んだポルテイロはちゃんといるいだろうか? その確認をするために階下に降りようとしたところで、冷蔵庫がきたという電話があった。良かった~。ほっとした。
 しかし、ここで喜ぶ訳にはいかなかった。というのも、不良品も多いから、喜ぶのはきちんと冷えるかどうか確認してからである。コンセントを入れようとしたら、新式コンセントであった。古いアパートの旧式のコンセントには入れられない。慌ててアダプターを買ってきて電源を入れると、冷蔵庫は順調に冷え始め、電気もきちんとついた。何となく冷える力が弱いような気もするが、そういうものなのだろう。
無事冷蔵庫を手にして良かった。しかし、たかだか冷蔵庫を買うだけでこれほど苦労するとは。。。自分でも笑ってしまった。


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