3・12 夏の思い出 (2017/03/11)
ネギを植えている鉢から突然発芽したつる植物は、やはり、アサガオのようだ。10年以上前に日本から買ってきた種を植えたアサガオが種を作り、その種がそのまま休眠していたようだ。それにしても5年以上も休眠するとはびっくりである。 この種は100円ショップで買い求めたもので、花を咲かせたものの、結局、白い花しか咲かなかった。種の入っていた袋に青紫の花の絵が描かれていたので、青紫の花が咲くものと思っていた。ブラジルにはない? 青紫のアサガオを息子に見せたくて植えたものが白だったのでがっかりしたものである。しかし、花は咲いたので、その時、種ができていたのだろう。その鉢は、それ以来、植物を植える気が失せてしまい、ずっとそのままにしておいていたのだ。その種が10年以上経った今、ネギにやった水を吸って双葉をだしたのだ。驚異の生命力である。 大きく育ったアサガオは30以上の蕾をつけていて、今、日に5、6個の花が咲いている。花をよく見ると、白い花がうっすらと青紫っぽい。さらに5ミリほどの青紫色の滲んだようだシミがあるから、ブラジルの土地に植えて、何らかの原因で色が抜けてしまったのだろう。 毎日、青々としたアサガオの葉と白い花を見ていると、ほのぼのとした気持ちになる。幼い頃、夏になると、縁側の日よけにたくさんのアサガオを母が植えていたことを思い出した。アサガオは日本の暑い夏と母の思い出だったのである。アサガオを見て、今はなくなってしまった家の思い出が蘇ってきた。
 | 花が落ち、たくさんの種ができつつある。来年はベランダが一杯のアサガオになりそうである |
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