移民百年祭 Site map 移民史 翻訳
南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
3.16 危険が身直に [画像を表示]

3.16 危険が身直に (2017/03/15)  朝の犬たちの散歩中に、自転車が置きっぱなしになっていたのが何故か目に付いた。それはチェーンでくくりつける場所もないような場所だったからかもしれない。その時は、それ以上きにせず、そのまま通り過ぎた。
帰りに同じほぼ場所にさしかかった時に、バスが急停止し、中で乗客たちばたばたと異常な動きをしていた。そうするうちに、一人の汚い恰好の若者がバスから降りて走ってきて、先にみかけていた自転車に飛び乗ると悠々と行ってしまった。その一連の行動は緊張感も必死さも感じられなかったので、最初は強盗だとは思わなかった。近くを歩いていたカップルのおじさんがおばさんとしきりに話していたので、もしやと思い「強盗か?」と聞いてみると、そうだと言う風に深くうなずいた。それにしても、男の行動はゆったりと落ち着いていた。逃亡用の自転車まで用意しておいていたほどだから、もう犯罪には慣れきっているのだろう。
それにしても朝の6時過ぎに計画犯罪をするのだから呆れてしまう。以前は、早朝や雨の日などは、犯罪に遭ったなどと聞いたこともなかったが、今は時間や天候に関係なしに犯罪は行われる。おそらく、麻薬常習者は、麻薬が切れると時間や天候に関係なしに犯罪を行うのだろう。
麻薬と政治家の汚職贈賄がこの国をどんどん蝕んでいく。このままいくとこの国はどうなるのだろうか? そう心配になるほど、この頃の治安は荒れ、汚職・贈賄が毎日のように発覚している。それでも、ブラジルのニュースをほとんど見ず、日系コロニアや駐在社会で生活している人は、さほど危険も感じずに生活しているようである。僕の様に、日系社会にもブラジル社会にも入りきれない中途半端な人間にはここ数年の間にブラジルは随分住みづらい場所になった、と感じる。

DSC_5036.jpg


前のページへ / 上へ / 次のページへ

楮佐古晶章 :  
E-mail: Click here
© Copyright 2024 楮佐古晶章. All rights reserved.