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     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
3・19 信用できないモノばかり [画像を表示]

3・19 信用できないモノばかり (2017/03/18) 衛生局がらみのブラジル食肉工場の不正波紋が世界的に拡がっている。
公衆衛生検査官数十人が食肉企業から賄賂を受け取り、衛生基準を満たさない食品を消費に適していると承認していたとの不正が明らかになった。賞味期限切れの肉や、鶏肉に紙を混ぜた加工品を出していたらしい。腐りかけの肉は臭いや色を隠すために化学薬品で加工していた。
 まさに中国並みの犯罪である。この国の人間も中国人同様、金さえも入れば、それを食べる人間はどうなろうが、知ったことではない、と考える人間が多いのである。もっとも、ネットで最近の日本のニュースを見ていると、それに近いニュースも見かけるから、もう、世界中ほとんど同じなのかもしれない。それでも、中国やブラジルに比べると、日本は少しはましだろうと僕は思っている。いや、思いたい。
 前々から、スーパーなどでの食品の偽装や不正の話はよくきいていたから、少々高いが、肉や魚はメルカード・ムニンシパル(市営市場)でしか買わない。勿論、メルカードで売られているものが絶対大丈夫かと言えばかならずしもそうは言えないだろう。しかし、肉を注文すると、僕の見ている前で肉塊から切り分けてくれるし、それをミンチにしてくれるから、スーパーや町の肉でパックされたり、既にスライスされたものより、はるかに安全だと思う。
 スーパーでよく聞く話は、期限切れのモノもパックしなおし、薬品をかけて赤くみせたりしているという話である。確かにスーパーで買う肉は、表面は新鮮な赤い色をしているのに、切ると内部はどす黒いものがほとんどだ。ましてやミンチなどは何の肉が入っているかわかったものではない。
 その外は赤、中はどす黒い、というのが嫌で、スーパーでは肉を買わなくなった。魚も同様である。牛乳なども白くするために薬品を入れて、それが発覚したというニュースも随分以前からあった。
 ブラジルに住ながら、こんなことを言うのはひどいかもしれないが、僕はブラジルで売られている製品を信用していない。食品しかり、電気製品しかり、である。電気製品などはほとんど中国の偽製品が占めてしまい、純正のカメラなどの精密機械にはブラジルで買った電池などは危なくて絶対使えない。無理してでも日本で買ってくるようにしている。純正品でもブラジルまで流れてくるようなものは、返品された不良品であったりする可能性が大きい。では、日本で買う製品は大丈夫か、というとそれも100%は信用できないが、ブラジルで買うよりははるかに信用できると思っている。どうだろう??

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メルカードでは手間を惜しまず、頼んだら肉塊から肉を切ってくれるので安心して買える。もっとも、頼んだ重量より多くなることはしょっちゅうだが


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