3.26 ヘルニア (2017/03/25)
雌犬アズミがちょっと体をさわっただけでも痛がるようになり、もしや、と思ってネットで調べてみた。やはり、予想はあたり、彼女の様子からみると、どれもヘルニアの症状にあてはまった。僕自身かなりがっくりしてしまったが仕事があり、ずっとついていてやることはできなかった。 帰ってネットをさらにしらべてみると、治療法としては手術と薬などを使っての家庭治療があった。手術はヘルニアの部分を削除する、結構大掛かりなものらしい。日本円で値段は約15万円、こちらでの換算では4500レアル。犬の手術なると、おそらく、ブラジルは日本より高いから20万円ちかくするのではないだろうか? とてもそんなお金は支払える能力は今の僕にはないし、もう12歳を越えているのでそんな大きな手術は無理だと判断して家で投薬治療にすることにした。 ネットによると、炎症止めのくすりを投薬すると書いてあった。家にいつも買い置きしている犬用の炎症止めの薬を半分、犬用のビスケットと一緒にやると、症状は劇的によくなり、触ってもほとんど痛がらなくなりスタスタ歩くようになった。おそらく冷え込んできたので、ヘルニアが急に悪化していたのであろう。それでも薬治療は一時的なものだと解っている。さらにネットをいろいろ調べてみると、鍼療法やマッサージ療法をみつけた。鍼療法はとても無理なので、マッサージ療法と温水療法をすることにした。幸いフリーランサーなので家での仕事が多い。時間はいくらでも都合がつく。朝昼晩のマッサージと1日1回温水入浴を続ければ回復すると思っている。ただ、ケージに入れて完全休養させる必要があると書かれていたので、当分は散歩に出られないのが残念である。 ブラジルの、人間の医者の多くを僕は信用していない。獣医はましてやである。獣医などは診療して金を払いそうな客となると、金のかかる手術を勧めたり、中には通常の3倍で薬をうったり、金儲けのことしか考えていない。 医者を信じていないのは、母が宗教家であったので、小さな頃から病院などほとんど行ったことがないことが影響しているだろう。手術や薬は悪いモノ、できるだけ飲まない方がよいとして育てられた。高血圧が発覚し、運動や塩分の制限などをしたがどうにもならなく今は血圧を下げる薬を飲んでいる。飲む決意をしたときほんとうに悲しかった。父も姉も血圧は驚くほど高く、高血圧は遺伝のようだ。僕は宗教家ではないが、できるだけオルガニック食品をたべ、手術や投薬はよっぽどでない限りしない。自分では、趣味のような習慣だと思っている。生きているうちは健康に動きまわれ、早死にでもぽっくりいければそれで良いと思っている。 もちろん、ブラジルにも病人や病犬にたいして、金を度外視して適切な治療を親身になって施してくれる医者もいる。しかし、それはほんの一握りの医者だと思う。今は、医者にほとんど行かない。風邪を完全にひきそうになる前にプロポリスやアガリクスを飲み、日常的にオルガニック食品を食べ、適切な運動を行っている。高血圧が発覚し、メニエル病が持病になってから、いっそう体には気を使うようになり、続けることができるようになった。
 | アズミ。すっかり年をとった。そろそろ12歳。年齢的にヘルニアが完治することは難しいだろうが、できるだけ痛まないようにしてやりたい |
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