4・14 安全なところはない (2017/04/13)
寒い。夕方近くになると風が冷たかった。 路上のデジタル温度計を見ると、どこも22°。日中にしては低い温度ではあるが、普通は、それほど寒く感じる気温ではない。寒く感じているのは僕だけかと思って、行き交う人をみると、ジャケットを着た人が結構多いし、中にはマフラーまでしている人もいる。しかし、一方では半袖Tシャツの人もいるから、皆が皆寒いと感じているわけではなさそうだ。 おそらく、昨日までの数日間、日中は28°~32,3°の、歩くと汗ばむほどの気温がつづいたせいで身体が急に順応しないのだろう。今までだと少々寒く感じても、上着を探し出してきるのが面倒くさかったので上着を着ることはなかったのだが、数年ほど前から、身体をいたわって、寒く感じるときには上着を身に着け、暑い時にはそれなりの恰好をするようになった。40台前半までは、少々寒かろうが暑かろうが、常に薄いジャケットを身に着けていたのだが、今は、そうはいかない。 今日は写真を2か所に渡しに行かなければならなかった。最初はメトロでいくつもりであったが、駅に行く途中に、時間はあるし、もしかしたらバスを使えば安くいけるのではないか、と考え着いた。メトロを使えば3.8×3で11.4レアルかかるところを、ビレッチウニコ(バスだと3?4?時間以内なら何度乗っても3.8レアルでいけるカードシステム)のおかげで、3.8レアルで回ることができた。乗るバス乗るバスが、まるでジグソーパズルがパタパタとはまるように行きたい場所付近を通ったのだ。思わず市内バスを思い通りに利用できた自分を自画自賛した。真っ昼間、大型連休前ということもあり、バスはラッシュに会うこともなくサクサクと進み、たいして時間もかからなかった。 最近は、グーグルマップを使うことによってバスとメトロで市内ならどこでも行くコツが解ってきた。まったく便利な世の中になってきたものである。とはいうものの、バス内やメトロ内のスリや強盗事件が毎日のように起こっているので、たくさん人が乗っているから、市内だから、といった安心感は決してもてない。逃げ場がないだけに、ある意味道路以上に怖い。「今のブラジルはどこでも危ない」と皆が言う通り安心できるところはないのだ。もちろん危険度はぐっと下がるが、それがアパート内であろうと家内であろうとである。
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