４・２３ 交渉 (2017/04/22)
どうしてこう交渉下手なのだろう。これじゃあ、貧乏から抜け出せないのも当然である。あ～。自分の生活のことをよく考えないで、低い要求額を出すものだから、日本人の仕事相手は気を使って出した要求額より大目にだしてくれるほどである。しかし、ブラジル人にはそんな気遣いなどないからそうはいかない。彼らにとって、安ければ、それはラッキーでしかないのである。
解っていてもどうも金の交渉になるとダメなのだ。別にその仕事がどうしても欲しいから下げているわけでもない。仕事が他人に劣っているつもりもない。むしろ、自分の水準はかなり高いと思っている。金に貪欲さがたりない、計算できないのだ。つい仕事の方に目がいってしまい、お金のことは、２のつぎ３のつぎ、損をしなければいい、という感じになってしまう。結局、毎月、金に困る。まったく、あ～あ、である。ある知人は、知り合いだからかなり安い値段で撮ったのに、「安いから」、と言って、彼女の知人に勧めるありさまである。「彼の仕事はいいから」と言って勧めてくれるのなら喜んで撮らせてもらうのだが、「安いから」というのならお断りである。本当にがっかりした。
もう仕事歴は長いので、それなりの仕事はしてきた。そのおかげで略歴は人に見せても恥ずかしくないくらいはある。もっと、どんと要求しようと思うのだが、要求のときになると、つい低い額をだしてしまう。うちは貧しかったが、母はそれを決して僕らに見せなかったし、もらしもしなかった。そのおかげで、お金にガツガツしない、のんびりした性格になってしまったようだ。
もう、毎月、お金にヒイヒイいいながらの生活は疲れた。少し考え方を変えた方がよさそうである。
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