5・10 変わるセントロ付近 (2017/05/09)
アウグスタ通りを歩いていると、20歳前後の青年が「アミーゴ(友達)」と言って近づいてきた。脇を見ると歩道に沿ってある壁に2人の青年たちが座っていた。手を出してきたから、お金をくれ、と言っているのだろう。ヘタに関わらない方が無難なので、ちょっと避けて何も言わずに通り過ぎた。 最近のアウグスタ通りは、週末になると、若者たちが麻薬を買いにきているらしい。銀行の24時間ATMには、麻薬を買うために金をおろす行列ができるほどだという。3人の青年たちは、汚れた服装といい、いかにも麻薬常習者の感じである。このときは、5時ころでまだ陽があり、歩行者も結構いたから、ちょっと避けるくらいで、そのままのスピードで歩いたが、もし、これがもう少し暗くなっていたら、きっと反対側の歩道に逃げたと思う。 こうした青年たちはお金をもらうふりをして近づき、強盗に変身することがしばしばあるから危ない。3人ともなるとましてやである。近寄らない方が良い、と思っている。以前は、本当に困っているような路上生活者がいると、小銭をもっている時には、あげるようにしていたが、最近は、危なくてそんな気も起らない。 さらに歩き、パウリスタ大通りまで行った。絵になるような光景はないかと、思って探したが、陽が中途半端過ぎてピンとくるシーンに出くわすことはできなかった。そのままアウグスタ通りを引き返して帰ろうかと思ったが、もし先ほどの3人組が居れば危ないのでフレイカネッカ通りを歩いた。フレイカネッカ通りは、夕の犬の散歩をする人や買い物をする人が多く、アウグスタ通りから1ブロック離れただけなのに雰囲気ががらり違っていた。しばらく来ないうちに、洒落たお店が多くなり、新しいアパートビルも新しく建築され、すっかり中級住宅地の雰囲気が漂っていた。 おそらくセントロ近辺の住宅地にはその便利性から、どんどんアパートがたち変わっていくだろう。もっとセントロよりの僕の住むあたりも新しいアパートが新築されているが、フレイカネッカのようになるにはまだまだ時間がかかりそうである。
 | ルーズベルト広場から。手前はアウグスタ通り。車のラッシュを嫌ってセントロ付近に住む人が増えた |
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