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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
5・25 失敗 [画像を表示]

5・25 失敗 (2017/05/24) ブラジル人の知人から政府関係の仕事を受け、やることになったが問題が続出である。知らぬ間に、勝手に僕の領収書を切って、銀行に金を振り込んで、金をバックしてくれと言ってきたのだ。もうめちゃくちゃである。
両親から妻、すべて家族をしっていると思って信用していたのだが、僕が何も知らない、ポ語も十分に話せないと考えて、金のピンハネをしようとしたのだ。別に僕は請求した金をもらえればそれでよいのだが、彼の金に対する欲望と無知のおかげで、僕の銀行口座はあぶなくなったし、一番小さな個人会社として登録している会社も危なくなった。
一番の失敗は、彼を信じて領収書を取れるようにしてもらったのが間違いであった。彼は、僕の領収書を勝手に切れることを思いつき、金を儲ける方法がひらめいたのだろう。僕の許可なしで僕の会社の領収書を発行し、僕のもらう予定の金のうえにさらにお金を上乗せし政府に要求し、僕の知らない間に口座に入金していたのである。
しかし、今は汚職に対して捜査が厳しく、1日に引き出し可能な額も決まっているし、領収書をきる金額も限度が決まっている。僕の会社のような小さな会社ではその額はびびたるものである。彼はそれを知らずに、僕に無許可で可能額の2倍も切ったのである。決して僕に迷惑をかけるつもりはなかったと思う。最初はいつも金に困っている僕に仕事をあげようという善の気持ちから、仕事を僕にくれたのだろうが、僕自身が怠けて領収書を取るように彼にしてもらったのが大きな間違いであった。
結局あの手この手で調べまくって、政府関係の大きな後ろ盾がらみがあって今後も続くような種類の犯罪ではなく、単に彼の小遣い稼ぎだと判明したので今はほっとしている。もし、バックに人がいれば、尻の毛まで抜かれるだろう。 しかし、市役所や銀行から呼び出しがあったら、金が何故急に振り込まれたのか、今まで一度もきったことがなかったのに、多額の金額できったのか説明しにいかなければならない。
2度と悪用されないようにサインを変えたり、領収書取得のパスワードを変えに行ったり誰にも手伝ってもらわずにできたことは自分を褒めてやりたい。朝からあちゃこっちゃ奔走していたためにこのブログも書くことができなかった。こんどのことは自分で蒔いた種ではあるが、こんなことになるとは思いもよらなかった。自分のアホさ加減にまったくあきれる。彼は僕を利用したわけではあるが、元は僕の甘さ、怠慢が悪いので彼を全面的には責めることはできない。この国では重要なことは何でも自分でやらなければならないこと、誰も信用してはならないことを思い知った。ブラジル人社会でフリーカメラマンとして生きることがいかに難しいか実感した。

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日向ぼっこをするニンジャ。僕も何も悩むことなく日向ぼっこしたい。


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