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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
5・30 カラコランジャ壊滅運動の影響 [画像を表示]

5・30 カラコランジャ壊滅運動の影響 (2017/05/29) セントロ付近を歩くと、路上生活があちらこちらで倒れるようにして眠っているのを今まで以上によくみかけるようになった。
 ドリア市長が、カラコランジャ(麻薬常習者の集まった場所)の撲滅運動を推進したために、麻薬常習者が街に拡散したためだ。セントロでさえこんな感じであるから、リベルダーデ(東洋人街)の隣の地域のグリセリオでもたくさんの麻薬常習者が逃げてきているのではないだろうか? 前市長のときにも、同じように撲滅運動がおこなわれ、グリセリオにたくさんの麻薬常習者が逃げてきていた。常習者が集まったところでは昼夜をおかず、麻薬を吸引している姿がみかけられた。夜には吸引するときに着けられた火がまるで蛍のようにあちこちでぼんやりと光り、なんともいえぬ廃頽した雰囲気が付近に漂っていた。
 とにかく危険なので、付近には単なる好奇心などでは絶対近寄らない方がいい。以前はコンセルフルタード通りより下は行かない方が良い、と言われていたが、安全のことを考えるなら今はグロリア通りより下は行かない方がよいかもしれない。写真などをとろうとしているところを見つかれば、ゾンビのような中毒患者の集団に襲われる。今までカランジルでもブラジル人の多くのカメラマンが襲われている。車の中で撮影しようとして襲われた者もいるらしいから非常に危険だ。
 ドリア市長は麻薬常習者の強制入院を提案した。こういう条例は、ヘタをすると健常者も警察の横暴などで入院させられる可能性もあるから怖い。人権団体が反対していたようだが認可されたようだ。
 大統領の支持率は7%をきったようで、テレビでは発表さえもされなくなってきた。政府はもうボロボロだし、いったいブラジルはどうなるのだろう。

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セントロ1の人通りの多いジレイタ通りも日曜日にはほとんど人通りがない。脇道に入ると路上生活者が多くて歩く気にならない
 


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